【映画レビュー】ジュラシック・ワールド ／ Jurassic World

コスタリカ沖の島、イスラ・ヌブラルに“ジュラシック・ワールド”がオープンした。忙しいパークの責任者・クレアのもとに、甥のザックとグレイがやって来た。クレアは二人にお目付役の部下をつけ、パスを与えてパーク内で遊ばせることに。しかし、遺伝子操作で生み出したハイブリット恐竜のインドミナス・レックスが防護壁を破って逃走してしまう。クレアは恐竜行動学の研究者・オーウェンに助けを求め、甥たちの救出を依頼する。

『ジュラシック・パーク』（1993）、『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』（1997）、『ジュラシック・パークIII』（2001）に続くシリーズ第4弾となる、映画『ジュラシック・ワールド』。

監督にまだ若手のコリン・トレボロウを迎え、あの“ジュラシック・パーク”の満を持しての営業模様を描いています。

以前、インジェン社のジョン・ハモンドによって基礎を作られたこの施設は、現在はサイモン・マスラニ率いるマスラニ・グローバル社の運営となります。
パークにいるのはヴェロキラプトル（ラプトル）、ティラノサウルス（Tレックス）といったおなじみの肉食恐竜に、トリケラトプスといった草食恐竜。
さらにプテラノドン、ディモルフォドンといった空飛ぶ翼竜に、モササウルスという水棲恐竜など様々。

でも、派手好きで人々を驚かせることが大好きなサイモン・マスラニは、「もっと刺激的な恐竜を！」と求めます。
それに応え、インジェン社時代からこのパークの恐竜を作り出しているウー博士は、禁断の遺伝子操作に手を出してしまいます。
そうして生まれたのが、最強の恐竜であるインドミナス・レックスなのです。

パークの責任者である若きキャリア女性・クレアの甥っ子たちが遊びに来ているその時、このインドミナス・レックスがその高い知能を用いて頑丈な警備をかいくぐり、脱出してしまいます。
その甥っ子たちを助けるため、クレアは元軍人で、ラプトルをも手懐けている恐竜行動学の研究者のオーウェンに助けを請います。
そしてオーウェンは、16歳のザックと11歳のクレイを助けるため、パークの中に踏み入っていくのです。。。

このオーウェンを演じるのは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』などで軽妙な魅力を見せたクリス・プラット。
そして、若きキャリア女性を演じるのは、サム・ライミの『スパイダーマン3』でグウェン・ステイシーを演じたブライス・ダラス・ハワード。
ハイヒールでジャングルの中を駆け回り、タンクトップ姿で某恐竜を誘導したりしています。

ニック・ロビンソンとタイ・シンプキンス演じるザック&グレイ兄弟は、彼らとともに恐竜の暴れまわるパークを逃げ回るのですが、果たして逃げ切ることができるのか？
パーク最強の恐竜は、パークの人間を駆逐してしまうのか？

その結果については、ぜひ劇場で体感してください。
前3作に出演する立役者たちへのリスペクトが込められたこの結末、きっとシリーズファンの方ならニヤリとしてしまうに違いありません。