イニシエーション・ラブ

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この映画を観終わった後、劇場の外を歩いていると、若い女性の二人連れが「いやー、鳥肌たったね! すごかったー」「わかんなかったねー、騙されたー」ときゃいきゃい話しながら、楽しそうに歩いていました。

それを聞いて、私の頭には「え? なんで? 騙されるも何も、映画が半分終わった時点で一目瞭然じゃない? 実は原作読んでないけど、そのせいで見落としてるところでもあったのかしら?」と、?マークでいっぱいになってしまいました。

私の理解力が足りないのか、私の想像力が足りないのか、もしくはターゲットを外れているから響かなかっただけなのか…。
正解が未だにわからず、どう咀嚼したらいいのかわからない映画です。

『イニシエーション・ラブ』、こんなにわかりやすい映画はないし、原作読んでなくても原作の叙述トリックの方法だって簡単に想像がつくんですけどね。。。
原作に騙されるのはわかるんですが、みんな、この映画の何に騙されると言ってるんでしょうか。。。

<STORY>
1980年代後半、静岡。東京の大手企業に就職が内定している大学生の鈴木は、合コンで成岡繭子と出会う。ポニーテールが可愛い繭子に、鈴木はすぐに好意を抱くのだった。その後、鈴木は繭子と一緒に海に行くことに。「たっくんって呼んでもいいですか?」“たっくん”、“まゆちゃん”と呼びあうようになり、二人の仲は深まっていく。鈴木は繭子にメロメロになっていた。しかし、繭子が体調を崩し…。やがて、クリスマスイブがやってくる。

<解説>
1980年代後半の静岡と東京を舞台にしたこの映画。
森川由加里「SHOW ME」だの、C-C-B「Lucky Chanceをもう一度」だのと、あの頃よくテレビでかかっていた楽曲と共に、バブルな恋愛を描いています。

タイトルにある「イニシエーション」とは“通過儀礼”のこと。
つまり、『イニシエーション・ラブ』とは、“恋愛とはどういうものなのかを知るための通過儀礼のような恋愛”という意味なのです。

この映画で、主人公の鈴木は前田敦子演じる成岡繭子から、恋愛の洗礼を受けます。
デートして、ダイニングバーのようなお店で食事を楽しみ、誕生日にはプレゼントを交換し、「たっくん♡」と甘い声で呼びかけられ…。

でも、それはすべてイニシエーション。
鈴木が「恋愛とはどんなものか、女とはどんなものなのか」を知るための通過儀礼なのです。
いやー、女って本当に怖いですね。。。

この映画、叙述トリックで知られる乾くるみの小説を映画化したもの。
このトリックをどう映画化するか、話題になっていたみたいですが、堤幸彦監督、80年代によく使われていた音楽メディア・カセットテープのように“Side-A”と“Side-B”をリバースさせることで、このトリックを表現しています。

やっぱり映画は、すべてが目に見える分、トリックとしては弱い気がするんですが…。
でもまあ、この小説を表現するには、この形が一番なのでしょうね。

『イニシエーション・ラブ』(110分/日本/2015年)
公開:2015年05月23日
配給:東宝
劇場:全国にて
原作:乾くるみ
監督:堤幸彦
脚本:井上テテ
音楽:ガブリエル・ロベルト
出演:松田翔太前田敦子木村文乃/亜蘭澄司/三浦貴大前野朋哉森岡龍矢野聖人/藤原季節/吉谷彩子松浦雅/八重樫琴美/大西礼芳/佐藤玲/山西惇木梨憲武手塚理美片岡鶴太郎池上幸平村岡希美
Official Website:http://www.ilovetakkun.com/

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