【映画レビュー】ハンガー・ゲーム2 / Hunger Games: Catching Fire
全米で4週連続興行収入1位を記録し、アメリカ国内で4億ドル、全世界で7億ドルという興行成績を記録した映画『ハンガー・ゲーム』。
日本ではいまいちヒットしなかったものの、日本以外の国では大人気の作品です。
映画だけでなく、スーザン・コリンズの原作小説3部作も大人気で、全世界でシリーズ累計7000万部を記録しているそう。
続編となる映画『ハンガー・ゲーム2』を観ていると、そのつくりだけで世界での人気ぶりを実感することができます。
なんて言ったって、前作のあらすじや世界観などの説明は一切なし。
「この大ヒット作『ハンガー・ゲーム』の内容を知らない人なんているわけないよね? キャピトルとかパネムとか、ハンガーゲームのルールなんていちいち説明する必要ないでしょ」
と、前作を観てない人への配慮がまったくないこの作品。日本の観客は、前作をもう一度復習してから観た方がいいかもしれません。
<STORY>
第74回ハンガー・ゲームにて、二人で生き残ったカットニスとピータ。しかし、一人の勝者のみが生き残るというルールを曲げ二人で生き残った彼女たちを、大統領は快く思っていなかった。彼女たちの影響を受け、各地で起こる反乱の炎を消すために、第75回ハンガー・ゲームには独自のルールが設けられた。これまでの大会で生き残った優勝者たちが出場することとなり、カットニスとピータは再びハンガー・ゲームに参加することとなる…。
<解説>
最高権力者・スノー大統領が治める独裁国家パネム。
富裕層が集まる大都市キャピトルと、12の隷属地区からなるこの国は、国民を威圧し服従される手段として“ハンガー・ゲーム”というゲームを毎年行っていた。
12の隷属地区から男女一人ずつの少年少女を選び、闘技場で殺し合いをさせるという“ハンガー・ゲーム”は、勝ち残ったただ一人が生き残るという過酷なゲーム。
この第74回ハンガー・ゲームで生き残ったのが、12地区出身のカットニス・エバディーンとピータ・メラーク。
二人は、生き残るために運命の恋人を演じ、ルールを超えて二人で優勝者となったのだった…。
と言うのが、前作『ハンガー・ゲーム』のあらすじ。
本作では、そうやって生き残ったカットニスとピータが、再びハンガー・ゲームに参加することになります。
彼らが今回参加する第75回ハンガー・ゲームは、いわば25年ごとの記念大会。
通常のハンガー・ゲームであれば、毎回新しいメンバーが参加するのですが、第75回ハンガー・ゲームでは、これまでのハンガー・ゲームで生き残ったチャンピオンたちが再び結集する、グランドチャンピオン大会となるのです。
もちろん、参加者は前回とは比べ物にならないほど手強い相手ばかりで…。
本作『ハンガー・ゲーム2』は、余計な説明などほとんどなく、スピーディーに物語が進んでいきます。
ゲームに関するひとつひとつのエピソードも興味深いのですが、この『ハンガー・ゲーム2』はあくまで、大きな“ハンガー・ゲーム”サーガの中の1エピソード。
『ハンガー・ゲーム2』の物語は、そのまま“ハンガー・ゲーム”サーガに繋がっていくのです。
フランシス・ローレンス監督は、注目度ナンバー1の演技派ヤングスター、ジェニファー・ローレンスの魅力を最大限に引き出しつつ、観客の興味を大きな物語へつなげることに成功したと思います。
<関連作レビュー>
ハンガー・ゲーム / The Hunger Games:http://c-movie.jp/review/the-hungergames/
ハンガー・ゲーム2 / Hunger Games: Catching Fire:http://c-movie.jp/review/hunger-games-catching-fire/
ハンガー・ゲーム FINAL:レジスタンス / The Hunger Games: Mockingjay – Part 1:http://c-movie.jp/review/the-hunger-games-mockingjay-1/
『ハンガー・ゲーム2』(147分/アメリカ/2013年)
原題:The Hunger Games: Catching Fire
公開:2013年12月27日
配給:KADOKAWA
劇場:全国にて
原作・製作総指揮:スーザン・コリンズ
監督:フランシス・ローレンス
脚本:サイモン・ボーファイ/マイケル・アーント
出演:ジェニファー・ローレンス/ジョシュ・ハッチャーソン/リアム・ヘムズワース/ウディ・ハレルソン/エリザベス・バンクス/レニー・クラヴィッツ/フィリップ・シーモア・ホフマン/スタンリー・トゥッチ/ドナルド・サザーランド/ジェフリー・ライト/トビー・ジョーンズ/ウィロウ・シールズ/サム・クラフリン/リン・コーエン/ジェナ・マローン/アマンダ・プラマー/アラン・リッチソン
公式HP:http://www.hungergames.jp/
KADOKAWA / 角川書店 (2014-11-28T00:00:01Z)
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