【映画レビュー】イースターラビットのキャンディ工場 / Hop
もっふもふのウサギ! まっきっきのヒヨコ!!
カラフルなキャンディ! ノリノリの音楽!!
と、ちびっこの好きそうなモチーフがギューッと詰まった映画『イースターラビットのキャンディ工場』。
主人公のくせにニートとか、王子のくせにズル賢いとか、なかなか予想外な要素もいろいろあったりします。
普通にスウィートなだけでなく、ちょっぴりスパイスを効かせてあるのは、『怪盗グルーの月泥棒』を手がけたスタッフたちが、本作を手がけているからなのかもしれません。
STORY
幼い頃、庭にイースターラビットが舞い降りるのを見たフレッド。彼は、就職も決まらないまま、大人になってもふらふらしていた。そんな彼の前に、言葉を話すうさぎのイービーが現れた。彼は夢を叶えるためにハリウッドにやって来たのだ。実はイービーはキャンディ国の王子で、次のイースターラビットになる予定だったのだ。その頃、キャンディ国では、キャンディ工場の現場監督であるヒヨコのカルロスが、イースターラビットへの反乱を企てていた…。
解説
日本には、ちょっとなじみの薄い習慣“イースター(復活祭)”。
そのイースターの夜に、イースターラビットがイースターエッグを運んでくると言う伝承をもとにストーリーを練り上げています。
将来イースターラビットになることを約束されたウサギの王子・イービーと、何になればいいのかわからないニートの人間・フレッド。
ハリウッドにやって来たイービーが、フレッドの家で同居することになります。
自分勝手でワガママなイービーがフレッドを振り回しているうちに、二人の間に友情が芽生えて行くのです。
そして、二人はキャンディ王国で、ヒヨコのカルロスの反乱に立ち向かうことになるのですが…。
前半はこの二人の人間界でのドタバタがメイン。
CGで描かれたキュートなイービーが、人間世界にしっくりとけ込んでいます。
そして後半は、キャンディ王国の反乱の鎮圧がメイン。
CGで描かれたカラフルでポップな世界に、ジェームズ・マースデン演じるフレッドが普通にとけ込んでいます。
この人間界とキャンディ王国のバランスがなかなか楽しく、二人の友情物語は、大人も子どももなかなか楽しめるのと思います。
そうそう、この作品には昔の人気テレビドラマ「ナイトライダー」の出演者デビッド・ハッセルホフが本人役で出演しています。
私は日本語吹き替え版で観たので、英語版でどうなっているかはちょっと不明なのですが、セリフの中に「ナイトライダー」を匂わせるセリフがあったりもするので、そのあたりで大人たちは思わずニヤリとしてしまうかもしれません。
それにしても、イースターラビットって、本来は“イースターバニー”って呼ばれているのですよね?
ウサギの“イービー”っていう名前は、“イースターバニー”の略じゃないかと思うのですが…。
バニーよりラビットの方が、日本人にはとおりがいいから、こんな邦題にしたのですかね?
作品情報
『イースターラビットのキャンディ工場』(95分/アメリカ/2011年)
原題:Hop
公開:2011年8月19日
配給:東宝東和
劇場:TOHOシネマズ有楽座ほか全国にて
監督:ティム・ヒル
出演:ジェームズ・マースデン/ケイリー・クオコ/ゲイリー・コール/エリザベス・パーキンス/チェルシー・ハンドラー/デビッド・ハッセルホフ/ヒュー・ヘフナー
声の出演:ラッセル・ブランド/ハンク・アザリア/ヒュー・ローリー
声の出演(日本語吹替え):山寺宏一/千葉雄大/大塚芳忠/中尾隆聖
公式HP:http://easter-rabbit.jp/
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