【映画レビュー】ヒッチコック / Hitchcock
『めまい』、『鳥』、『北北西に進路を取れ』などの名作で知られ、“マスター・オブ・サスペンス”の異名を持つ映画監督アルフレッド・ヒッチコック。
実は、彼の作品では、影の脚本家、影の編集担当として常に妻のアルマ・レヴィルが重要な役割を果たしていました。
そんなヒッチコックが1959年に『サイコ』を撮影する時の逸話を描いたのが、この映画『ヒッチコック』。
アンソニー・ホプキンス、ヘレン・ミレンという英国の二人の名優が、いろいろな問題を抱えつつも二人三脚で作品を完成させる夫婦模様を演じています。
1950年代のハリウッドのスタジオを再現したセットや、ブロンドの美人女優ジャネット・リー&ヴェラ・マイルズを演じたスカーレット・ヨハンソン&ジェシカ・ビールのファッションやメイクなども見応えのある一作です。
<STORY>
1959年、60歳になったアルフレッド・ヒッチコックは実在の大量殺人鬼エド・ゲインをモデルにした小説「サイコ」に魅せられる。早速映画化に動き出すが、映画会社パラマウントは乗り気でない。ヒッチコックは豪邸を抵当に入れ、80万ドルの自己資金で「サイコ」を撮影することを決める。30年間ヒッチコックをサポートしてきた妻・アルマは彼に不満を抱き、脚本家・クックの仕事を手伝い始める。ヒッチコックはアルマの浮気を疑い始め…。
<解説>
アメリカに実在した殺人鬼、エド・ゲインをモデルにした小説「サイコ」に惹かれ、映画化を図った60歳のヒッチコック。
しかし内容が内容だけになかなか映画会社からの出資も受けられません。
そこで、ヒッチコックは自己資金を投入し、映画『サイコ』を撮ることにするのです。
メインのストーリーはヒッチコックとアルマの夫婦の物語なのですが、一緒に進んでいく『サイコ』の製作過程がかなり面白い!
アメリカ映画で初めて“トイレの便器”を写したのがこの作品だったとか、ジャネット・リーの超有名なシャワーシーンの撮影裏話とか、よく知られた話ではあるのですが、映像で見ると新鮮に感じます。
スカーレット・ヨハンソンやジェシカ・ビールはそうでもないのですが、アンソニー・パーキンスを演じるジェームズ・ダーシーは本当に実物にそっくり!
「おお!」とニヤニヤしてしまいます。
他にも、ソウル・バスなどの有名な映画スタッフたちも登場するので、映画ファン的なニヤニヤポイントも多数ありますよー。
いろいろありつつも素敵な夫婦愛、そして映画製作の現場や映画界の裏事情なども垣間みられる、映画ファンにとっては見逃せない映画と言えるでしょう。
別コラム:オトコに見せたいこの映画『ヒッチコック』
『ヒッチコック』(99分/アメリカ/2012年)
原題:Hitchcock
公開:2013年4月5日
配給:20世紀フォックス映画
劇場:TOHOシネマズ シャンテほか全国にて
原作:スティーヴン・レベロ
監督:サーシャ・ガヴァシ
脚本:ジョン・マクロフリン
出演:アンソニー・ホプキンス/ヘレン・ミレン/スカーレット・ヨハンソン/トニ・コレット/ダニー・ヒューストン/ジェシカ・ビール/マイケル・スタールバーグ/ジェームズ・ダーシー/マイケル・ウィンコット/リチャード・ポートナウ/ウォレス・ランガム/ラルフ・マッチオ
公式HP:http://www.foxmovies.jp/hitchcock/
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