ルームメイト

2013/11/15 日本映画ら行, 映画レビュー

「ふ、フカキョン、わかりやすい二重人格だね…」
「す、すごくベタでわかりやすい演出だね…」
「な、なんだかつらいね…」

と、感想を求められると口ごもらずにはいられなかった映画『ルームメイト』。

なんて言うんでしょうね、ある意味王道というか、ある意味とても印象に残る作品でした。

＜STORY＞
派遣社員をしている萩尾春海は、交通事故で頭を強く打ち、片足を骨折してしまう。仕事も辞めることとなり困り果てていた春海は、入院中に気があった看護婦、西村麗子とルームシェアで一緒に住むことにする。春海は麗子に気を許し、楽しい日々を送っていたのだが、少しずつ不可解な事件が起きるようになる。そして、たまに豹変する麗子の態度に戸惑い始めた春海は、交通事故の加害者で自分を気遣ってくれる工藤に相談を持ちかける…。

＜Cheeseの解説＞
北川景子と深田恭子が美しきルームメイトを演じている本作。

この作品の監督、古澤健監督は『今日、恋を始めます』でも監督をされていた方ですね。
かなりわかりやすい演出というか、今時珍しいくらいのベタな演出というか、その演出のおかげでストーリーがほとんど読めてしまいます。

深田恭子の悪女の演技がとってつけたように見えるのも、北川景子が棒演技に見えるのも、高良健吾のキャラがはっきりしないのも、どちらかというと監督の演出に問題があるような気が…。

精神の二面性を描いたり、込み入った過去のトラウマを描いたりしているこの作品、もっとサスペンスフルにもドラマティックにもできたはず。
なんだかもったいないなあと思えた一作でした。

『ルームメイト』（110分／日本／2013年）
公開：2013年11月9日
配給：東映
劇場：全国にて
原案：今邑彩
監督・脚本：古澤健
出演：北川景子／深田恭子／尾上寛之／高良健吾／大塚千弘／筒井真理子／螢雪次朗／田口トモロヲ
公式HP：http://www.roommate2013.com/