【映画レビュー】ガッチャマン
大鷲の健、コンドルのジョー、白鳥のジュン、燕の甚平、みみずくの竜が活躍するテレビアニメ「ガッチャマン」。
幼い頃から見続けて来た、大好きなアニメのひとつです。
なんて言ったって、コンドルのジョーとルパン三世は、私の理想の男性ベスト3の中に入るほどですから。
1970年代生まれの人間にとって、それだけ大きなインパクトを残す作品、「ガッチャマン」が、1972年の放送開始から40年の時を経て、実写映画化されました。
この映画『ガッチャマン』は、私達の憧れのガッチャマンを新たなストーリーで再構築した、新たなるサーガの始まりとなる一作です。
そうそう、私、ずーっと「ガッチャマン」はリアルタイムで見て来たと思っていたのですが、どうやらそうではなかったよう。
私が生まれる前から作品はスタートしていたようで、私が見ていたのは再放送だったようです。
リアルタイムで観ていたと思っていたので、なんだかちょっとショック。。。
<STORY>
21世紀始め、侵略者・ギャラクターは17日間で地球の半分を壊滅させた。人類は力を持つ“石”の適合者を集め、彼らをISOの特殊エージェント“ガッチャマン”として育て上げた。そして、ISOの東アジア支局に健、ジョー、ジュン、竜、甚平の5人のガッチャマンたちが集められた。彼らは、ベルクカッツェとの覇権争いに破れ亡命を希望するギャラクターの元ナンバー2・イリヤの保護作戦を実行。しかしイリヤは、健とジョーの幼なじみ・ナオミを殺した人物だった…。
<解説>
佐藤東弥監督が手がけるこの「ガッチャマン」。
設定を一新し、適合する人類に新しい力を与えるある“石”と“ウイルスX”を巡る物語となっています。
“ガッチャマン”になれるのは、800万人に一人と言われる“石”の適合者だけ。
しかし、この適合者が“ウイルスX”に感染すると、ギャラクターとなってしまうのです。
そう、ガッチャマンとギャラクターは、表裏一体の存在。。。
そんな設定を秘めつつ、物語は進んで行きます。
まあ、あれほどの名作アニメの実写映画化ですから皆さんいろいろと思うことがあるでしょう。
私も「おお! いい!」と思うシーンと、「うーん、なんだかなー」と思うシーンがありました。
「ギャラクターの造型はあのままがいいのに!」とか「なんで○○○○○○○をそんなにしてしまったのか…」などなど。
個人的に最も残念だったのは、“科学忍者隊”という設定があまり重視されていないこと。
「科学忍法変わり身の術だ!」といった甚平のセリフなどで、いくつか“科学忍法”という言葉が使われているのですが、“ガッチャマン”=“科学忍者隊”という設定がないがしろにされている気がしましたね。。。
まあ、そんな思いもありましたが、個人的にはゴッドフェニックスの科学忍法火の鳥が見られたのは、かなりうれしかったですね。
荒牧伸志が手がけたガッチャマンたちの造型もカッコ良く、松坂桃李、綾野剛、剛力彩芽、濱田龍臣、鈴木亮平ら、俳優さんたちのアクションも頑張っていたように思います。
往年のファンはあのアニメの映画化と思わずに、新たなるガッチャマンサーガの始まりの一作として、フラットな気分で観に行った方がいいかもしれません。
『ガッチャマン』(113分/日本/2013年)
公開:2013年8月24日
配給:東宝
劇場:全国にて
原作:タツノコプロ
監督:佐藤東弥
脚本:渡辺雄介
キャラクター・デザイン:荒牧伸志
出演:松坂桃李/綾野剛/剛力彩芽/濱田龍臣/鈴木亮平/初音映莉子/光石研/岸谷五朗/中村獅童
公式HP:http://www.gatchaman-movie.jp/
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