【映画レビュー】フライトナイト/恐怖の夜 / Fright Night
オタクを卒業したリア充高校生が、エセヴァンパイア・ハンターの力を借りてヴァンパイアと対決する姿を描いた映画『フライトナイト/恐怖の夜』。
あのコリン・ファレルが“眠らない街”ラスベガスで夜な夜な人を喰らうヴァンパイアを演じています。
このヴァンパイア、プレイボーイでちょい悪め。さすがコリン・ファレル、なんだかエロなオーラを発しています。
アントン・イェルチン演じる主人公のチャーリーだけは、正統派のイケメンなのですが、それ以外の男性陣がみんなアクの強い個性派だったり、オタク少年の奮闘が描かれている辺りが、なんとも現代的だと思います。
<STORY>
ラスベガスの郊外に暮らす高校生・チャーリーの隣の家に、ジェリーが引っ越して来た。「ジェリーが怪しい」と友人のエドからの忠告を受け、ジェリーの家に忍び込んだチャーリーは、彼がヴァンパイアだということを知る。愛するママとガールフレンドのエイミーを守るために、“ヴァンパイア・キラー”ピーター・ヴィンセントの力を借りて、チャーリーは立ち上がる。しかし、奮闘空しくエイミーがジェリーの毒牙にかかってしまい…。
<解説>
1985年にトム・ホランド監督によって作られた映画『フライトナイト』。
ヴァンパイア・ムービーの名作としてカルト的人気となったこの作品をリメイクしたのが、本作『フライトナイト/恐怖の夜』です。
25年前の作品ということで、私は観たことがないのですが。。。
本作の舞台はラスベガス郊外の住宅地。
夜になってもまばゆく輝くこの街、“朝寝て夜起きる”という生活を送っている人がいてもなんの不思議もない街が舞台となっています。
この街に引っ越してきたのは、ヴァンパイアのジェリー。
そのセクシーな魅力と人間離れしたパワーで、地元民たちを次々と毒牙にかけていきます。
それに気付いた主人公・チャーリーは、ラスベガスで“ヴァンパイア・キラー”としてイリュージョンをしているピーター・ヴィンセントの助けを借りて、ジェリーとの戦いに挑みます。
このピーター・ヴィンセント、くっきりアイラインに付け髭、セクシーなガウン姿のあやしい男。
ですが、ヴァンパイアを殺すための武器などを収集していたりして、実は頼りになったりします。
でも、やはりヴァンパイアは手強く…。
いろいろな刺客を送り込んで来るのです。
この刺客、怖いんですけどちょっと笑えます。
さて、本作のヴァンパイア、いわゆる古典的なヴァンパイアの特徴をすべて備えています。
曰く、青白く美形、太陽の光に当たると燃えてしまう、鏡やカメラに映らない、招かれなければ他者の家に入れない、ヴァンパイアに血を吸われたものはヴァンパイアになってしまう、など。
他にも、あまりメジャーではない種族別の特徴もあるのですが、これは映画を観てのお楽しみでしょうか。
正統派ハンサムの主人公、大人のエロスを持ったヴァンパイア、うさんくさくも魅力的なヴァンパイア・キラー、健康的かつセクシーなヒロインという役者の揃ったこの作品、少年が試練を乗り越え、愛する女性たちを守れる大人になる過程を描いているとも言えましょう。
(守りきれてなかったりもするんですけどね。。。)
映像も豪華でギミックも工夫されており、なかなか楽しめるヴァンパイア・ムービーだと思います。
個人的には、チャーリーの友人であるオタク少年・エドにはぜひ注目していただきたいところです。
『キック・アス』でレッドミストを演じたクリストファー・ミンツ=プラッセが、なかなかいい味を出してくれています。
ぜひとも、首の角度に注目していただきたい。
別コラム:オトコに見せたいこの映画『フライトナイト/恐怖の夜』
『フライトナイト/恐怖の夜』(106分/アメリカ/2011年)
原題:Fright Night
公開:2012年1月7日
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
劇場:全国にて
監督:クレイグ・ギレスピー
出演:コリン・ファレル/アントン・イェルチン/クリストファー・ミンツ=プラッセ/ディヴィッド・テナント/イモージェン・プーツ/トニ・コレット
公式HP:http://Fright-night.jp
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