【映画レビュー】ラブ・アゲイン / Crazy, Stupid, Love.
某作品では40歳まで童貞だったはずのスティーブ・カレルが、10代にして初体験の相手と結婚し、40代には既に3人の子持ちになっているという設定の映画『ラブ・アゲイン』。
しかし、主人公はスティーブ・カレルなのですが、女性陣の目はほとんどライアン・ゴズリングに釘付けなのではないでしょうか。
私は今まで彼のことを「まあハンサムっちゃハンサムだけど、特に特徴もない、人の良さそうなただのプリンス・チャーミングだよね」などと思っていたのですが、この映画を観てガラリと印象が変わりました。
ワルぶる遊び人から、傷ついた息子、愛に目覚めた一青年と、彼はこの映画でいろいろな顔を見せてくれます。
さらには、見事なシックスパックの腹筋なども見せていて、もう、そのナイスバディに釘付けでした。
STORY
結婚以来、妻のエミリーだけを愛し続けていたキャルは、突然エミリーから離婚を宣告されてしまう。ショックを受けて家を出たキャルは、毎日バーに通って呑んだくれていた。そんなキャルに、プレイボーイのジェイコブが声をかけ、「男らしさを取り戻すのを手伝う」と言う。キャルは戸惑いながらもジェイコブの言う通りにファッションや会話術を学び、だんだんと洗練されていく。そしてエミリー以外の女性と初めてベッドを共にすることに…。
解説
いわゆる“中年の危機”、ミドルエイジ・クライシスを描いた作品なのですが、まあ、よくできてる。
いろいろな伏線がきれいにまとまり、最後にはすべてが納得できるような構成になっているのです。
メインの登場人物はというと、まず離婚の危機にあるキャル(スティーブ・カレル)とエミリー(ジュリアン・ムーア)夫妻。
そんな両親を戸惑いながら見守る子どもたち。
そして、そんなキャルにナンパ術を教えるプレイボーイのジェイコブ(ライアン・ゴズリング)と、彼が恋に落ちるハンナ(エマ・ストーン)。
そんな彼らと、彼らを取り巻く友人や隣人たちの物語が絡み合いながら、展開して行きます。
これまで妻一筋に生きて来たキャルが、ナンパのテクニックを学び、一夜限りの恋の楽しさを知ります。
でも、妻以外の女性を知ったからこそ、やはり長年連れ添った妻を愛しく思い出したり。
そして、妻のエミリーも、なんとなく抱いていた「あたしってばこれでいいのかしら」なんていう焦りから、ケビン・ベーコン演じるニヤけた同僚と浮気をしてしまったのですが、浮気をしたことによって、焦りがふっきれたりもして。
そして、友人や子どもたちをも巻き込んでの大騒動に発展したりもするわけです。
さらには、熟年夫婦の物語と平行して、ジェイコブの恋物語や、子どもたちの初恋騒動なんかも繰り広げられ、てんやわんやなのですが、物語自体はスッキリとわかりやすく、素直に楽しむことができます。
まあ、物語が身近で起こりすぎたりもし、ご都合主義と言えばご都合主義でもあるのですが、NYやLAといった大都会ではなく狭い郊外の街で起こっている出来事と考えれば、まあ納得できなくもないわけです。
キャルがバーでナンパする女性を演じたマリサ・トメイや、どうでもよい扱いのケビン・ベーコン、直情径行の友人役のジョン・キャロル・リンチなんかの脇役もいい味出してます。
大きな感動があったり、大号泣してしまうというような映画ではないですが、観終わった後でほのぼのといい気分になれ、ちょっと思い出し笑いもできるようなこの作品。
まさに、“クレイジーで愚かだけれども愛おしい”そんな関係を描いた、大人向けのラブコメディ作品です。
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『ラブ・アゲイン』(118分/アメリカ/2011年)
原題:Crazy, Stupid, Love.
公開:2011年11月19日
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場:シネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国にて
監督:グレン・フィカーラ/ジョン・レクア
出演:スティーブ・カレル/ライアン・ゴズリング/ジュリアン・ムーア/マリサ・トメイ/ケヴィン・ベーコン/ジョン・キャロル・リンチ/ジョーイ・キング/エマ・ストーン/ジョナ・ボボ/アナリー・ティプトン/ジョシュ・グローバン/ライザ・ラピラ/ベス・リトルフォード
公式HP:http://wwws.warnerbros.co.jp/crazystupidlove/index.html
作品情報
ワーナー・ホーム・ビデオ (2012-11-07T00:00:01Z)
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