【映画レビュー】ビッチ・スラップ 危険な天使たち / Bitch Slap
ナイスバディのオネエちゃんたちが、砂漠で砂まみれになりながら、無意味に体を揺らしたり、無意味に水をかけあったり、殺し合ったりする超超B級エクスプロイテーション・ムービー『ビッチ・スラップ 危険な天使たち』。
これ、個人的には大好きな作品です!!!
いや、何か残るものがあるか、とか、感動して泣いちゃう、とか、そんなことは一切ないのですが、この何にも残らない感じがとてもよい。
ワイルドな武闘派パツキン、高飛車で知的な赤毛、ピュアでキュートなブルネット、それぞれの魅力にあふれるビッチな美女たちのエロ×バイオレンスを、無邪気に楽しみたい一作です。
<STORY>
高級娼婦・ヘルは、キュートなストリッパーのトリクシー、麻薬の売人で血の気の多いカメロを連れ、砂漠でダイヤモンドを探していた。ダイヤを隠した裏社会のボス・ゲイジをカメロが殺してしまったため、とにかく掘りまくるしかないのだ。かわいいだけで役に立たないトリクシーと、トリクシーに愛を告白するヘルを見て、カメロはとうとうキレてしまう。そこに、彼らを追うゲイジの部下たちが現れ、砂漠に血の雨が降り始めた!
<解説>
監督のリック・ジェイコブソンは、ロジャー・コーマンに注目され、サム・ライミ製作総指揮のTVシリーズの監督などを務めて来た人物。
こう言えば、きっと皆さん、素敵なB級臭を感じて下さると思います。
この作品は、正しく素敵なエクスプロイテーション・ムービー。
露出度の高い美女、血、爆発、無意味なコスプレ、突然のレズシーン、殺人ヨーヨーを振り回す女子高生ファッションの日本人など、気になる要素満載です。
そのくせ、節度があるところも、女子的にはポイント高し。
男性はご不満かもしれませんが、裸同然の姿は見せても、裸にならないところにも、監督なりのこだわりを感じます。
B級作品好きの方にはもちろんオススメですが、今までB級エクスプロイテーション・ムービーを観たことがないというような女子にも観て欲しいなぁ。
この作品を気に入ってくれた人とは、きっと仲良くなれると思います。
最後に、個人的なツボを。
敵の一味の一人で、セーラー服を着て殺人ヨーヨーを振り回す少女・キンキという女の子が登場するのですが、彼女からどうも目が離せなかった…。
日本語のセリフをしゃべっているのですが、どう考えても日本語ネイティブじゃないんですよね…。
でも、ミナエ・ノジという役者さんらしいので、日系アメリカンなのかもしれません。
物語のラストに流れる、彼女の歌「Kinki Spank!」も忘れられません!
輸入版のサントラ、これは買うしかありません。。。
『ビッチ・スラップ 危険な天使たち』(109分/アメリカ/2009年)
原題:Bitch Slap
公開:2010年10月23日
配給:リベロ+日活
劇場:シアターN渋谷ほか全国にて順次公開
監督:リック・ジェイコブソン
出演:ジュリア・ヴォス/エリン・カミングス/アメリカ・オリヴォ/ロン・メレンデス/ウィリアム・グレゴリー・リー/ミナエ・ノジ
公式HP:http://bitchslap-movie.com/
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(2009-09-29)
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