【映画レビュー】アリー/ スター誕生 / A Star Is Born
1937年に製作されたウィリアム・A・ウェルマン監督の映画『スタア誕生』の4度目のリメイクとなる映画『アリー/ スター誕生』。
かつてジャネット・ゲイナーやジュディ・ガーランド、バーブラ・ストライサンドが演じたヒロインを、レディー・ガガが演じています。
ミュージシャンが主人公ということで、歌を披露するシーンが頻繁に登場するこの作品。
レディー・ガガの歌唱が素晴らしいのは言うまでもないわけですが、アリーの相手役であるジャクソン・メインを演じたブラッドリー・クーパーの歌声やライブシーンも素晴らしい!
やはり、ハリウッドでスターと呼ばれる人たちは、演技だけじゃなく歌にもパフォーマンスにも、素晴らしい才能を秘めているのですね。。。
STORY
世界的カントリー・シンガーのジャクソン・メインは、ツアーの途中であるバーに立ち寄った。そこではアリーという女性が歌手として歌っており、ジャクソンは彼女の歌に引き込まれる。ジャクソンが彼女を自分のツアーで歌わせたことから、アリーは歌手としての道を歩き始める。お互いに惹かれあったアリーとジャクソンは公私ともにパートナーとなるが、スターダムを駆け上がっていくアリーとジャクソンの生活はすれ違いが増えていく…。
解説
クリント・イーストウッドが製作を熱望していたという本作、『アメリカン・スナイパー』でクリント御大の下で主演を務めたブラッドリー・クーパーが監督・主演を務めています。
ガガさまがタイトルロールを演じている(とはいえ、それは邦題において、なのですが…)ということで、若きスターの誕生の物語かと思いきや、描かれているのは、新星の輝きと対比される老星の悲哀です。
ブラッドリー・クーパーが演じるのは、世界的カントリー・シンガーのジャクソン・メイン。
ステージに立てば多くのオーディエンスを熱狂させますが、ステージを降りた後はアルコールだけが拠り所の、ただの一人の男なのです。
自分の理解者であるはずの兄とも仲違いし、自分が拾い上げた原石のアリーの存在が唯一の救いだったはずが、彼女は軽やかに自分を追い抜き、スターとなって自分から遠くに行ってしまう…。
そんな男の哀しさを演じるブラッドリー・クーパーの演技は、もう鳥肌モノ。
長編初監督作でありながら、主演俳優の一人としても素晴らしい演技を見せた彼の力量には、感服してしまいます。
レディー・ガガのエモーショナルな演技と歌声はもちろんのこと、ブラッドリー・クーパーの演技からも目が離せない、注目の一作です。
作品情報
『アリー/ スター誕生』(136分/アメリカ/2018年)
原題:A Star Is Born
公開:2018年12月21日
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場:全国にて
監督・脚本・出演:ブラッドリー・クーパー
脚本:エリック・ロス/ウィル・フェッターズ
原作:ウィリアム・A・ウェルマン
出演:レディー・ガガ/サム・エリオット/アンドリュー・ダイス・クレイ/デイヴ・シャペル/レベッカ・フィールド/マイケル・ハーネイ/ラフィ・ガヴロン/ルーカス・ネルソン&プロミス・オブ・ザ・リアル/シャンジェラ・ラキファ・ワドリー/ウィリアム・ベリ/アンソニー・ラモス/ホールジー
Official Website:http://wwws.warnerbros.co.jp/starisborn/
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