【映画レビュー】大脱出 / Escape Plan
シルベスター・スタローンとアーノルド・シュワルツェネッガーの競演と言うだけで、30オーバーの映画ファンにとっては垂涎の的と言えるこの映画『大脱出』。
『エクスペンダブルズ』のようなカメオ的共演ではなく、ガチで一緒に走ったり飛んだりしてくれているのですから、これはもう、たまりません。
歳をとっても身体を酷使して観客を楽しませたいと思うのは、アクションスターの本能なのか。。。
スライってば、シュワちゃんっていうステキなライバルが俳優に戻ってくれて、本当に幸せを感じてるのかもしれないなあ。。。
<STORY>
セキュリティ・コンサルタントのレイ・ブレスリンは、脱獄のプロ。自ら犯罪者として刑務所に入り込み、脱獄してはセキュリティの弱点を報告するという仕事をしていた。そんな彼のもとに、CIAの弁護士から、世界の重犯罪者のみが収容されている極秘の刑務所を調査して欲しいという依頼が舞い込む。その刑務所はホブスという冷酷な刑務所長が支配する、究極の刑務所だった。そこでブレスリンは、ロットマイヤーという大物囚人と出会う……。
<解説>
セキュリティ・コンサルタントで脱走のプロであるレイ・ブレスリン(シルヴェスター・スタローン)が、脱獄不可能な“究極の刑務所”に入り込み、ロットマイヤー(アーノルド・シュワルツェネッガー)という大物受刑者と共に刑務所からの脱出を図るこの作品。
最新の技術を駆使し、対立しているムスリムの受刑者(ファラン・タヒール)とも協力し、冷酷非道な刑務所長(ジム・カヴィーゼル)の裏をかき、鉄壁の警備を誇る刑務所からなんとか脱出しようと奮闘するのです。
ここにあるのは、筋肉、友情、マシンガン、憎々しい敵、驚愕の事実。
エンターテインメントの要素がたっぷり揃っています。
さらに、キャラクターも秀逸です。
シルヴェスター・スタローンが演じるセキュリティ・コンサルタントは、スライらしい、ストイックで無愛想な、仕事一筋のオトコ。
アーノルド・シュワルツェネッガー演じるロットマイヤーは、豪放で大物感あふれる一筋縄ではいかなそうな、政財界のフィクサー的なオトコ。
それぞれに、演じる俳優たちの性格やキャリアを反映させ、見事にキャラクターを造り上げているのです。
さて、この映画の原題、実は“Escape Plan”と言います。
昨今の邦題の流れから言って、別に『エスケープ・プラン』でもいいのではないかと思いながら、観に行ったのですが…。
作品をラストまで観て、『大脱出』と、あえて“大”をつけたくなった気持ちが、よくわかりました。
輝ける二大大物スターの大いなる脱出劇、最後の最後まで彼らのキャラクターを楽しんで欲しい一作です。
別コラム:オトコに見せたいこの映画『大脱出』
『大脱出』(116分/アメリカ/2013年)
原題:Escape Plan
公開:2014年1月10日
配給:ギャガ
劇場:TOHOシネマズ日劇ほか全国にて
原案・脚本:マイルズ・チャップマン
監督:ミカエル・ハフストローム
脚本:ジェイソン・ケラー
出演:シルベスター・スタローン/アーノルド・シュワルツェネッガー/ジム・カヴィーゼル/カーティス・“50セント”・ジャクソン/ヴィニー・ジョーンズ/サム・ニール/ヴィンセント・ドノフリオ/エイミー・ライアン/ファラン・タヒール/カイトリオーナ・バルフェ/マット・ジェラルド
公式HP:http://dassyutsu.gaga.ne.jp/
ポニーキャニオン (2016-09-21T00:00:01Z)
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