【映画レビュー】エマの秘密に恋したら / Can You Keep a Secret?
キャリアも伸び悩み、とりあえず付き合っている彼氏はいるけれど、彼のことをそんなに好きとも思えない……。
そんな女性が死を前に(それは大きな誤解なのですが)、見知らぬ男性に自分の秘密を洗いざらいぶちまけたことから起こるロマンティック・コメディ『エマの秘密に恋したら』。
『カリフォルニア・ダウン』でロック様ことドウェイン・ジョンソンの娘を演じたアレクサンドラ・ダダリオが主演・製作総指揮をつとめ、思わぬ恋に落ちるエマを演じています。
気負わずに軽く楽しめる、そんなデザートのような映画です。
<STORY>
オーガニック飲料会社のNY支社で働くエマは、昇進が掛かったシカゴ出張で大失敗。落ち込んだまま乗り込んだ帰りの飛行機では、乱気流に巻き込まれてしまう。死ぬかもと焦ったエマは、偶然隣に座った男性に、自分の秘密をすべてぶちまけてしまう。しかし飛行機は無事に着陸。翌日、会社に共同創始者のジャックがやってきた。そのジャックこそ、昨日の飛行機で隣に座っていた男性!しかも、ジャックはなぜかエマをデートに誘ってきて……。
<解説>
映画『お買いもの中毒な私!』の原作小説「レベッカのお買いもの日記」シリーズを書いた作家ソフィー・キンセラの小説を映画『バチェロレッテ -あの子が結婚するなんて!-』の製作陣が映画化した本作。
恋にも仕事にも中途半端な満足感しか覚えられずにいた女性が、ある男性から求愛されたことをきっかけに、恋にも仕事にも充実感を覚えるようになっていく姿が描かれています。
どこにでもいそうな普通の女の子が、自分の秘密を洗いざらい告白したことをきっかけに、イケメンセレブのジャックから見初められ、本当の恋を知っていくのです。
このジャックは、エマが勤める会社の共同創始者でありながらも、まだ若く、活力溢れる男性。
気取らないエマの“普通さ”に惹かれて彼女と付き合い始めますが、彼にはエマには打ち明けられない秘密があったのです。その秘密が、エマとジャックの間に亀裂を入れていくのですが……、そこはやっぱりロマンティック・コメディ。安心して楽しめます。
エマの友人や同僚たちのキャラクターもなかなか面白く、ジェンダー的にも人種的にも配慮を感じますが、そこをうまく作品に活かしているところはさすが。
ラバーン・コックス演じるエマの上司・シビルのアドバイスなんか、かなりグッときます。彼女自身も様々な偏見や差別と戦ってきて、その地位にたどり着いたのだろうと感じられるけれど、それを声高に言わないのもいい感じ。
若く恋や仕事に悩む女性たちならばきっと共感できるのではないでしょうか。
『エマの秘密に恋したら』(94分/アメリカ/2019年)
原題:Can You Keep a Secret?
公開:2021年1月8日
配給:イオンエンターテイメント
劇場:新宿武蔵野館、イオンシネマほかにて
原作:ソフィー・キンセラ
監督:イリース・デュラン
製作:クロード・ダル・ファラ
音楽:ジェフ・カルドーニ
製作総指揮・出演:アレクサンドラ・ダダリオ
出演:タイラー・ホークリン/スニータ・マニ/ラバーン・コックス/キミコ・グレン/ボビー・ティスデール/ケイト・イーストン/ロバート・キング/サム・アスガリ/ジュダ・フリードランダー
Official Website:https://emma-movie.com/
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