【映画レビュー】清須会議
歴史が大好きで、10歳の頃から清洲会議に興味を持っていたという三谷幸喜。
彼が清洲会議を題材に小説を書き、そしてその小説を元に映画化されたのが、本作『清須会議』です。
役所広司、佐藤浩市、鈴木京香ら、三谷作品でおなじみのメンバーに加え、大泉洋、小日向文世ら個性派俳優たちが、歴史上の人物をユニークに演じています。
なんとも楽しい、三谷作品らしい歴史絵巻。
何をやっても、やっぱり三谷監督は三谷監督ですねえ。。。
STORY
天正10年(1852)年、織田信長が明智光秀による本能寺の変にて命を落とす。天下統一を目前にしての信長の死に、織田家の家臣たちは色めき立った。信長の後を継ぐのは誰か…? 筆頭家老の柴田勝家は信長の三男・信孝を推薦。そして明智光秀を討った功労者・羽柴秀吉は信長の次男の信雄を推薦するのだった。信長の妹・お市の方は勝家に肩入れし、信長の弟・三十郎信包は秀吉に味方を。果たして、織田家の跡継ぎに収まるのは一体誰に?
解説
天正10年(1852)年、本能寺の変によって命を落とした織田信長。
その織田信長の跡目を巡り、柴田勝家、羽柴秀吉、丹羽長秀、池田恒興の四人が参加して行われた会議、“清須会議”の模様を三谷幸喜が映画化した本作。
人懐こくもずる賢い“人たらし”羽柴秀吉を演じる大泉洋の愛嬌、ストレートで豪放磊落な“鬼柴田”柴田勝家を演じる役所広司の愚直ぶり、どっちつかずな“日和見主義”池田恒興を演じる佐藤浩市のちゃっかりぶり、秀吉を敵視する“知略派”丹羽長秀を演じる小日向文世の小憎らしい冷静さ。
それぞれに個性たっぷりで魅力的な演技を見せています。
他のキャラクターも、バカ殿、したたかな悪女、純粋な姫、何を考えているかわからないクセモノなど、みな魅力的。
それぞれが楽しんで演じている雰囲気が伝わってきて、それが作品にいい影響を与えていると思います。
合戦自体は描かれていないけれど、激しい天下取りの争いの模様を描いた『清須会議』。
歴史を知らない人でももちろん楽しめるけれど、歴史に詳しければもっと楽しめるハズ。
三谷幸喜監督作らしい会話の面白さや喜劇味あふれる、独特の時代劇に仕上がっています。
作品情報
『清須会議』(138分/日本/2013年)
公開:2013年11月9日
配給:東宝
劇場:全国にて
原作・監督・脚本:三谷幸喜
出演:役所広司/大泉洋/小日向文世/佐藤浩市/妻夫木聡/浅野忠信/寺島進/でんでん/松山ケンイチ/伊勢谷友介/鈴木京香/中谷美紀/剛力彩芽/坂東巳之助/阿南健治/市川しんぺー/染谷将太/篠井英介/戸田恵子/梶原善/瀬戸カトリーヌ/近藤芳正/浅野和之/中村勘九郎/天海祐希/西田敏行
公式HP:http://kiyosukaigi.com
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