アンノウン / Unknown
サスペンス・アクション『96時間』で見事なアクション&演技を見せてくれたリーアム・ニーソンが、またもややってくれました!
リーアム・ニーソン演じる、異国・ドイツで事故に遭い、身元を証明するものや一部の記憶を無くしてしまった男が、自分の身元を証明しようとするサスペンス・アクション『アンノウン』。
言葉も通じない異国で、妻にも拒絶され、わずかな記憶とツテを頼りに真相を解明して行く男の道行きには、かなりドキドキさせられます。
でも、ちょっと思ったのは「この人たち、プロフェッショナルにしては、いろいろちょっと杜撰だよね…」ということ。ツメが甘いのって命取りですね。
それでもやっぱり、面白かったことには変わりはありません。
いやー、それにしてもリーアム・ニーソンはやっぱり脚本選びがうまいわ。さすがです。
<STORY>
学会出席のため、妻のリズと共にドイツのベルリンへやって来た、植物学者のマーティン・ハリス。彼は、アタッシェケースを空港に忘れて来たことに気付き、ホテルから空港へ引き返す。しかし、乗っていたタクシーが事故で川に転落してしまい、そのまま病院に搬送された。4日後に意識を取り戻したマーティンは、宿泊先のホテルに向うが、リズはマーティンのことを知らないと言う。しかもリズの隣には、マーティン・ハリスを名乗る別の男がいた…。
<Cheeseの解説>
自分のことを知るものがいない国で事故に遭い、身分を証明するものものあく、記憶も喪失してしまったら?
この映画は、そんな“異邦人の恐怖”を、見事にサスペンスに昇華させたエンターテインメント作品です。
アメリカからドイツに飛行機でやって来て、そのままホテルにチェックインする前に事故に遭ってしまったマーティン。
彼の顔を覚えている人はほとんどおらず、自分の記憶を頼りに妻のリズに話しかけても、「人違いでは? あなたなど知りません。私の夫のマーティン・ハリスはこの人です」と別の男を指差され、しかもその男はちゃんと顔写真入りの身分証明書を持っていてるのです。
自分は何者なのか?
自分の記憶は確かなのか?
なぜ自分の名前を名乗っている男がいるのか?
しかも、自分を殺そうとする謎の男まで現れます。
そんな厳しい状況の中、自分が事故に遭ったときに乗っていたタクシーの運転手・ジーナと、私立探偵・ユルゲンの協力を得ながら、マーティンは自分の身元を証明しようと奮闘するのですが…。
このジーナとユルゲンも、偶然知り合ったにも関わらず、ただ者ではありません。
ダイアン・クルーガー演じるジーナは、ボスニアからの不法移民で、タクシー運転手やウェイターをしながら、異国・ドイツで一人力強く生きている女性。
そして、ブルーノ・ガンツ演じるユルゲンは、かつて旧東ドイツの秘密警察シュタージのメンバーだった人物。かつての栄光に誇りを持ちつつ、静かに余生を生きている人物です。
このただ者ではない二人と共闘しながら、自分の正体を探って行くマーティンも、実はけっこうかなりの強者で、すごいドライビング・テクニックを見せたりするのですが…。
ダイアン・クルーガー、ジャニュアリー・ジョーンズという美女も登場し、サスペンスフルな展開で、カーアクションにもドキドキさせられるこの作品、大人も楽しめる王道エンターテインメント作品だと思います。
しっかり目を見開いて、いろんな伏線を観ておいてください。
『アンノウン』(113分/アメリカ=ドイツ/2011年)
原題:Unknown
公開:2011年5月7日
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場:新宿ピカデリーほか全国にて
監督:ジャウム・コレット=セラ
出演:リーアム・ニーソン/ダイアン・クルーガー/ジャニュアリー・ジョーンズ/エイダン・クイン/ブルーノ・ガンツ/フランク・ランジェラ/セバスチャン・コッホ
公式HP:http://wwws.warnerbros.co.jp/unknown/
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