【映画レビュー】トランスフォーマー/ビースト覚醒 / Transformers rise of the beasts
宇宙から地球にやってきた金属生命体トランスフォーマーが善玉と悪玉に別れて戦うこの「トランスフォーマー」シリーズも、この『トランスフォーマー/ビースト覚醒』で7作目(スピンオフ含む)。
人間側もトランスフォーマー側も、さまざまなキャラクターが登場するこのシリーズですが、やっぱり欠かせないのがオートボットのオプティマスプライムとバンブルビー。
さらに今作では、ミラージュ、アーシー、ホイルジャックと言ったオートボットも登場します。
さらには“ビースト”と呼ばれるマクシマルズのオプティマスプライマル(ゴリラ)にエアレイザー(ハヤブサ)にチーターにライノックス(サイ)と……。いろんなトランスフォーマーが登場して、物語を盛り上げています。
え、何を行っているのかわからないって? 意味不明に思われるかもしれませんが、初見でこの作品を観ても問題ありません。「宇宙から来たすごい金属生命体たちが、善玉と悪玉に別れて、ニューヨークやマチュピチュといった地球各地ですごい戦いをする」とだけ覚えておけば、何も考えずに楽しめるはず……。
STORY
NYで暮らす青年ノアは、謎めいた車と出会う。その車の正体は、宇宙から来たトランスフォーマーのミラージュだった。同じ頃、NYの博物館で働くエレーナも、不思議な古代の遺物に遭遇し、遺物が謎の光を放ち始める。その遺物は、かつてトランスフォーマーのマクシマルズが隠した時空テレポート装置“トランスワープ・キー”だった。その光を見て、オートボット、マクシマルズ、マクシマルズを追うテラーコンなど、トランスフォーマーが集まってきて……。
解説
1994年を舞台としたこの映画『トランスフォーマー/ビースト覚醒』は、シリーズ第7作ではありますが、時系列としては1987年を舞台とした第6作『バンブルビー』の次に起こった出来事であり、2007年のシリーズ第1作『トランスフォーマー』より前の出来事となります。
オプティマスプライムはもちろん、シリーズのアイドルであるバンブルビー、初登場のミラージュやアーシーといったオートボットも登場。さらに、1996年に始まった人気TVシリーズ「ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー」で人気のビースト(マクシマルズ)たちが登場します。
敵役として登場するのは、あらゆる星を食べ尽くす巨大な敵・ユニクロン。そのユニクロンに母星を滅ぼされたマクシマルズたちが、地球に逃げ延びたところから、この映画は始まります。
そして、彼らは地球上の各地に分散し、時空を超えることができるテレポート装置“トランスワープ・キー”をユニクロンから守ってきました。
しかし、その“トランスワープ・キー”が発掘され、博物館のインターン、エレーナが起動させてしまったことで、トランスフォーマーたちによる“トランスワープ・キー”争奪戦が始まるのです。
マクシマルズとオートボットたちが共同戦線を貼り、ユニクロンの部下であるテラーコンから“トランスワープ・キー”を守ろうと、ペルーのマチュピチュで戦いが繰り広げられます。
これまで、独自の路線を貫いてきた実写映画の「トランスフォーマー」シリーズですが、ここでアニメ版の設定を取り込み、世界をさらに広げています。
月の裏に行ったり、恐竜が出てきたり、アーサー王伝説にもからんだりと、なんでもありな感じのするこのシリーズですが、映画化以前に歴史があり、そこにファンがいるからこそ、これだけの展開ができるのでしょう。
もともと、ハズブロの玩具から始まり、テレビアニメ「ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー」で人気を得て、2007年に実写化された“トランスフォーマー”。
もともと映画第1作からシリーズのファンだったというスティーブン・ケイプル・Jr.を監督に迎え、新たな風を作品に吹き込んでいます。
さらなる新しい展開を予想させるこの作品、全米でも大ヒットしており、これからの展開も気になるところです。
それにしても、1994年を舞台にした本作が初登場となるミラージュ。2007年を舞台にした第1作『トランスフォーマー』には登場していませんが、2007年までに彼にどんな運命が降りかかるのか……。個人的には、そこが一番引っかかってしまいました。
関連作レビュー
■映画『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』:http://c-movie.jp/review/transformers-dark-of-the-moon/
■映画『トランスフォーマー/ロストエイジ』:http://c-movie.jp/review/transformers4/
■映画『トランスフォーマー/最後の騎士王』:http://c-movie.jp/review/transformers5/
■映画『トランスフォーマー/ビースト覚醒』:http://c-movie.jp/review/transformers7/
作品情報
『トランスフォーマー/ビースト覚醒』(127分/アメリカ/2023年)
原題:Transformers rise of the beasts
公開:2023年8月4日
配給:東和ピクチャーズ
劇場:全国にて
監督:スティーブン・ケイプル・Jr.
製作:ロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラ/マイケル・ベイ/スティーブン・スピルバーグ
脚本:ジョビー・ハロルド/ダニエル・メテイヤー/ジョシュ・ピーターズ/エリック・ホーバー/ジョン・ホーバー
音楽:ジョニック・JB・ボンテンプス
出演:アンソニー・ラモス/ドミニク・フィッシュバック/ルナ・ローレン・ヴェレス/トベ・ンウィーグウェ/ディーン・スコット・バスケス/マイケル・ケリー
声の出演:ピーター・カレン/ロン・パールマン/ミシェル・ヨー/ピート・デイヴィッドソン/ライザ・コシ/クリスト・フェルナンデス/ジョン・ディマジオ/ピーター・ディンクレイジ/コールマン・ドミンゴ/デヴィッド・ソボロフ/MJ・ロドリゲス/トンガイ・キリサ
Official Website:https://tf-movie.jp/
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