【映画レビュー】プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂 ／ Prince of Persia: The Sands of Time

エキゾチックなペルシャのマルシェや砂漠の中を、見事なガタイのジェイク・ギレンホールが駆け回る映画『プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂』。

なんといってもジェイク・ギレンホールがカッコいい!!
あの、見事な胸板の立派な体と、それとはウラハラな少年のようなはにかむ笑顔…、ヤバいです。

もともと演技力もある実力派だし、今年は来るね、ジェイクの時代が。

この『プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂』、あのジェリー・ブラッカイマーが製作を手掛け、『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』のマイク・ニューウェルが監督を務めています。

多分シリーズ化するんだろうな…。
『パイレーツ・オブ・カリビアン』のような人気シリーズになるんじゃないでしょうか。

＜STORY＞
スラムで生まれ育ったダスタンは、知恵と勇気を王に見初められ、養子となった。第三王子として成長したダスタンは、兄や叔父と聖なる都・アラムートを征服。戦勝の宴で、ダスタンは王に法衣を贈る。しかし、その法衣がもとで王が死亡。嫌疑をかけられたダスタンは、アラムートの王女・タミーナに導かれ、都から逃げることに。タミーナはダスタンが手に入れた短剣を狙っていたのだ。その短剣には、“時間の砂”が収められていた…。

＜解説＞
この『プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂』、もともとはアメリカのゲームが原作なのですね。
ゲームの製作者、ジョーダン・メックナーがこの映画でも原案・製作総指揮に名を連ねています。
なので、ゲームのファンでも納得の世界観になっているのではないでしょうか…（かく言う私は、このゲームをやったことはないんですけどね。。。）

もちろん、ゲームを知らない人でも、この映画は問題なくたのしめます。
モロッコのマラケシュやワルザザードである村の半分を借り切って造られたというオープンセットも、とても大規模で、灼熱の日の光や、立ち上る砂煙など、いかにもペルシャらしいムードが漂っています。

登場人物の数々も、いかにも濃い顔立ちのエキゾチックな雰囲気。
特にタミーナ王女を演じるジェマ・アータートン、なかなかハマり役。
『007／慰めの報酬』や『タイタンの戦い』ではなんだかパッとしない感じでしたが、この作品を観て初めて美人だと感じました。

他にも、アルフレッド・モリーナも出演しているのですが、実は作品中では気付かず、エンドクレジットを観て気付きました。あまりにも濃いキャラだったから、逆に有名俳優とは思わなかった。。。

そんなエキゾチックな雰囲気にあふれた『プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂』、何も考えずに楽しめる痛快娯楽アクション作です。

意外にあっさりした事件の黒幕や“時間の砂”の扱いなど、いろいろツッコミどころはありますが、まあ、そこはそれ…。
ダスタン王子の跳んだり跳ねたり回ったりの大活劇を観るだけで、じゅうぶんお腹いっぱいになれるのではないかと思います。
少なくとも、女性の方はジェイク・ギレンホールの笑顔と体をみているだけで満足できるはず！

さすがジェリー・ブラッカイマーさん、いろんなツボ、外してません。