【映画レビュー】トイ・ストーリー3 / TOY STORY 3
「さすがピクサー! さすがディズニー!」と思わせてくれる映画『トイ・ストーリー3』。
仲間を思う気持ち、持ち主を思う気持ちをエンターテインメントたっぷりに見せてくれる娯楽作品です。
切ない別れとドキドキの冒険、新しい仲間たちとの出会い…。
大の大人も声を出して大笑い、感動のあまり落涙、手に汗握ってドキドキできる…、映画のいいところ、エンターテインメントの神髄が詰まっている、そんな素敵な作品でした。
<STORY>
最近、おもちゃ箱の中にしまわれっぱなしだったアンディのおもちゃたち。アンディが大学進学のため家を出ることになり、ウッディ以外のおもちゃたちは、屋根裏にしまわれることになってしまった。だが、手違いで彼らはサニーサイド保育園に運ばれてしまう。一人残されたウッディは彼らを救うため、サニーサイド保育園にしのびこむが、そこはロッツォというぬいぐるみが支配する、おもちゃにとっては地獄のような世界だった…。
<解説>
1995年にピクサーの第一回作品として製作された『トイ・ストーリー』。
1999年に第二弾『トイ・ストーリー2』が製作されて以来、約11年。
満を持しての第三弾がいよいよ公開です。
11年と言えば、生まれたばかりの赤ん坊が小学生高学年になってしまうだけの年月。
おもちゃたちの持ち主、アンディは17歳になり、おもちゃを必要としない年齢になってしまったのに、おもちゃたちは成長しないまま、子どもに遊んでもらうのを待っている…。
そんなシチュエーションで始まる『トイ・ストーリー3』。
ある手違いで保育園に送られてしまったおもちゃたちが、アンディのところに戻ろうと力を合わせて奮闘する物語です。
おのおのの長所を活かしながら繰り広げる脱出作戦は、『ミッション・インポッシブル』さながらの迫力。
次から次に襲いかかる難局に、思わず手に汗握ってしまいます。
そして描かれる、愛する者に愛されない哀しみや、愛し合いつつもお互いの将来を思うがゆえの別れの切なさ…。
もう、試写室のあちこちで大の大人たちがみんな泣いてました。
笑って泣いて、ドキドキさせて感動させるこの作品、子どもだけのものにしておくにはホントにもったいない!
愛するものとの別れを経験し、切ない涙を流したことのある大人にこそ、観て欲しい作品です。
そうそう、私の個人的なツボを最後にふたつご紹介しておきます。
ひとつは、スパニッシュ・バズ。
いつものタフでクールなバズ・ライトイヤーとはまったく違う、情熱的で女好き、フェロモンムンムンのバズが登場します。
スパニッシュ・ギターのメロディがあまりにも似合いまくり。
おもちゃ界のホアキン・コルテスと呼びたいところです。
そしてもうひとつは、スタイル抜群、女児の憧れのバービーちゃん。
運命の恋人・ケンと出会って一目で恋に落ち、さっそく同棲を始めてしまう彼女。
「おいおい、友情より男かよ」と思わずツッコミたくなりますが、さにあらず。
いざという時は、何より友情を選択し、みんなのためにミッションを遂行しようとする、素敵な女っぷりを見せてくれました。
いやー、さすが女児の憧れの存在。
こういう性格の良さが、みんなに憧れられる所以なんでしょうかね。
『トイ・ストーリー3』(108分/アメリカ/2010年)
原題:TOY STORY 3
公開:2010年7月10日
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
劇場:全国にて
監督:リー・アンクリッチ
製作総指揮:ジョン・ラセター
音楽:ランディ・ニューマン
声の出演:トム・ハンクス/ティム・アレン/ジョーン・キューザック/ネット・ビーティ/ドン・リックルス
声の出演(日本語吹き替え版):唐沢寿明/所ジョージ/日下由美/勝部演之/辻萬長
公式HP:http://toy3.jp/
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