【映画レビュー】テッド2 ／ Ted 2

2015/8/25 外国映画た行, 映画レビュー

見た目は可愛いのに中身はマリファナ大好き、アルコール大好きで下品なオヤジテディベアと、いくつになっても成長しない中身は子どものままの中年男の友情を描き、大ヒットした映画『テッド』。

この作品の第二弾となるのが、映画『テッド2』です。

相変わらずセス・マクファーレン監督自身がテッドの声を務め、テッドの親友のジョン役としてマーク・ウォールバーグが参加。

しかし、前回のヒロインであるミラ・クニスはまったくこの作品には参加しておらず、新たなヒロインとしてアマンダ・サイフリッドが新人弁護士のサマンサ・L・ジャクソン（サムエル・ジャクソン!? サミュエル・ジャクソン!?）がメンバーに加わっています。

それにしても、セス・マクファーレンってゴラム顔の女優が好きなのかしら。
あんな演出を許してしまうアマンダ・サイフリッドの懐の深さ、魅力的です（笑）

＜STORY＞
見た目は可愛いテディベア、中身はおっさんというテッドは、タミ＝リンといよいよ結婚。しかし1年後、倦怠期を迎えた彼らは、子どもを作ろうと思い立つ。最初は人工授精を考えていたが、養子縁組で赤ん坊を迎ることにする。しかし、州政府から「テッドは人間ではなくモノ」と認定されてしまい、結婚も無効に。テッドと親友のジョンは、テッドがモノではないと認めさせるため、新人弁護士のサマンサを雇い訴訟を起こす。しかし、そんな彼らを陥れようとしている人物が…。

＜解説＞
幼い頃からの親友テディベアのテッドと共に毎日楽しく過ごしている“大人になりきれないオトコ”ジョンが、大人になっていく様子を描いた前作『テッド』。
本作『テッド2』では、テディベアであるテッドがその“人権”を認めさせ、モノからヒトになるまでの大騒動を描いています。

愛する妻・タミ＝リンとの間に子どもを得ようと、養子を迎えようとしたテッドに突きつけられたのは、「テッドは人として認められていない」という事実。
人ではない以上、子どもを育てるどころか、タミ＝リンとの婚姻関係すら認められないと知り、テッドとジョンは州政府を相手に訴訟を決意するのです。

そんな彼らを助けるのは、アマンダ・サイフリッド演じる新人弁護士のサマンサ。
裁判所で「レリゴー♪レリゴー♪」と「Let it go」を歌い出しそうな童顔で、頼りなさそうな弁護士ながら、マリファナ好きという一点のみで彼女を気に入ったジョンとテッドは、彼女と共に裁判所にGO。
「ロー＆オーダー」（原題：Law & Order。犯罪を捜査する警察、そして容疑者を起訴する検察の模様を描き、アメリカで長年続く人気ドラマ）で得た裁判用語もバッチリか…と思いきや、あっさり裁判に負けてしまいます。

困った彼らは、モーガン・フリーマン演じる人権派の有名弁護士に助けを求め、ニューヨークに。
ちょうどその頃ニューヨークでは、ニューヨーク・コミコンが行われていました。
コミコンの会場に紛れ込んだテッドは、ここでもさらなるピンチに見舞われてしまうのですが…。

前作『テッド』が、大人になりきれないダメ中年が大人になる話だとしたら、本作はダメ中年テディベアが人間としての権利を得るまでの物語。
まあ、大人になったはずのダメ中年、本作では既に離婚して子どものようなダメ中年に戻っていたりするので、テッドもすぐにダメ中年テディベアに戻り、モノ扱いされちゃったりしてしまうのかもしれませんが。。。

とりあえず、テッドのキャラクター性を活かしたコミコンでの大騒動や、あの名優の奇妙なゲスト出演、「ロー＆オーダー」ネタやトム・ブレイディネタなど、楽しいネタはいっぱいです。

『テッド2』（116分／アメリカ／2015年）
原題：Ted 2
公開：2015年08月28日
配給：東宝東和
監督・製作・脚本・声の出演：セス・マクファーレン
脚本：アレック・サルキン／ウェルズリー・ワイルド
音楽：ウォルター・マーフィー
出演：マーク・ウォールバーグ／アマンダ・サイフリッド／ジョヴァンニ・リビシ／ジョン・スラッテリー／ジェシカ・バース／モーガン・フリーマン／サム・J・ジョーンズ／トム・ブレイディ／パトリック・ウォーバートン／マイケル・ドーン／ビル・スミトロヴィッチ／ココア・ブラウン／ジョン・キャロル・リンチ／ロン・カナダ／ジェシカ・ゾア／デニス・ヘイスバート／タラン・キラム／ジミー・キンメル／ジェイ・レノ／ケイト・マッキノン／ボビー・モイニハン／リーアム・ニーソン
声の出演：パトリック・スチュワート／タラ・ストロング
日本語吹替版：有吉弘行
Official Website：http://ted-movie.jp/