【映画レビュー】麒麟の翼~劇場版・新参者~
東野圭吾の人気ミステリー「刑事・加賀恭一郎」シリーズ。
2010年4月から「新参者」というタイトルで阿部寛主演でドラマ化されていたこのシリーズの最高傑作「麒麟の翼」が、ドラマのキャストそのままに映画化されました。
この映画『麒麟の翼~劇場版・新参者~』の公開前にドラマも再放送されていたので予習もばっちり。
阿部寛演じる加賀恭一郎、溝端淳平演じる松宮脩平との関係なども理解した上で楽しむことができました。
<STORY>
東京の道路の起点である日本橋。その日本橋にある翼を持った麒麟像の下で、青柳武明という男性が息絶えた。容疑者の八島冬樹は、青柳の鞄を持って逃走している最中に車に轢かれて意識不明になっていた。日本橋署の刑事・加賀恭一郎は警視庁捜査一課の刑事で従兄の松宮とタッグを組み、八島の恋人・香織や青柳の家族たちに聞き込みを行う。別の場所で刺された青柳は、なぜ8分間も歩き、わざわざその像の下までやって来たのか…。
<解説>
中井貴一演じる青柳武明の死亡シーンから始まるこの作品。
所轄刑事の加賀恭一郎と、加賀の従弟で警視庁捜査一課の刑事・松宮脩平がバディを組んで事件の真相を調べていきます。
犯人を示唆する要素がなかなか開示されなかったりもするので、謎解きミステリとしては掟破りなわけですが、プレスによるとこの作品は“泣けるヒューマンミステリー”なのだそう。
謎解きよりも人間ドラマに主眼が置かれているようです。
そのドラマの中心となるのは、新垣結衣演じる容疑者の恋人・香織と、松坂桃李演じる被害者・青柳の息子。
加賀と松宮は、彼らから事情を聞きながら事件の背後に隠された事情を調べ、彼らの心にあるものを溶かしていきます。
物語を丹念にひもといていく様子は、まさに“泣けるミステリー”という表現がぴったり。
土井裕泰監督は、加賀恭一郎とひとつの事件を通して、家族や恋人同士の心の中に秘められた愛をあぶり出してみせました。
『麒麟の翼~劇場版・新参者~』(129分/日本/2012年)
公開:2012年1月28日
配給:東宝
劇場:全国にて
原作:東野圭吾
監督:土井裕泰
出演:阿部寛/新垣結衣/溝端淳平/中井貴一/松坂桃李/黒木メイサ/菅田将暉/山崎賢人/柄本時生/竹富聖花/聖也/三浦貴大/劇団ひとり/秋山菜津子/鶴見辰吾/松重豊/田中麗奈/向井理
公式HP:http://www.shinzanmono-movie.jp/
映画「麒麟の翼」公式アプリ – Tokyo Broadcasting System Television, Inc.
売り上げランキング: 12780
SMAR (2012-01-25)
売り上げランキング: 3843
講談社 (2011-03-03)
売り上げランキング: 159
売り上げランキング: 862
売り上げランキング: 1221