【映画レビュー】シャンティ デイズ 365日、幸せな呼吸
門脇麦と道端ジェシカがヨギーナを演じる映画『シャンティ デイズ 365日、幸せな呼吸』。
ヨガと出会い、成長し、自分なりの幸せを掴んでいく女性二人を、自身もヨガ好きであるという永田琴監督が描いています。
まあ、“自分全肯定”のこの映画、疲れたOLさんとかは、この映画を観てヨガをしたくなったり、癒されたりするのではないでしょうか。。。
<STORY>
青森の実家から家出して上京した21歳の本沢海空(みく)は、テレビで見たモデルでヨガインストラクターのKUMIに憧れ、KUMIのヨガ教室やKUMIの行きつけのバー・ソーハムにも通い始める。ある日、街で出会った男性に騙されて全財産を盗まれた海空は、KUMIの家に転がり込むのだった。KUMIと二人で朝ヨガをしたり、アルバイトも決まり、海空の毎日は輝き始める。しかしその頃、KUMIは恋もうまく行かずモデルの仕事にもつまずき、悩んでいた…。
<解説>
門脇麦演じる田舎から家出してきた海空(みく)、道端ジェシカ演じるモデルでヨガインストラクター、さらにはビジネスでも活躍しているというKUMI、二人の女性が主人公のこの映画。
基本的にハッピーで、人生って素晴らしい! という前向きな映画です。
ハッピーな映画を楽しんだ後に、瞑想で自分の内面を見つめ直せるなんて、なんて一石二鳥!
しかし、この映画の構成で問題なのではと思うのは、“ヨガ”が主要なテーマであるはずなのに、ヨガがただのアイテムになってしまっているところ。
主人公の二人はそれぞれに成長していくのですが、ヨガをすることによって成長していくのではなく、成長したからこそヨガを楽しめるようになるのです。
まあ、ヨガを通して悟りを得たりした場合、もっとスピリチュアルになってしまい、商業映画としてのストーリー展開が難しくなってしまうのかもしれませんが。。。
この映画を観て、「東京ってすごいとこだなあ。東京でヨガしたら、モデルの豪華な家に居候できて、幸せになれるんだ!」と、素直に騙されてしまう海空のような田舎の女の子がいないことを祈るばかりです。
東京に出て来たててで収入も貯金もない女の子が気軽に通えるほど、モデルがインストラクターをやっているようなヨガ教室や中目黒のバーは、安いお値段ではないはず。。。
『シャンティ デイズ 365日、幸せな呼吸』(108分/日本/2014年)
公開:2014年10月25日
配給:スールキートス
劇場:シネマート新宿ほか全国にて
エグゼクティブプロデューサー:鷲見貴彦
監督・脚本:永田琴
出演:門脇麦/道端ジェシカ/ディーン・フジオカ/葉山奨之/石田ニコル/坂口健太郎/高谷智子/綿本彰/鶴見辰吾/木内みどり/螢雪次朗/村上淳
公式HP:http://shantidays365.com/
祥伝社 (2014-10-10)
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