【映画レビュー】リディック:ギャラクシー・バトル / Riddick
ヴィン・ディーゼル主演、デヴィッド・トゥーヒー監督の「リディック」シリーズ最新作、『リディック:ギャラクシー・バトル』。
やっぱりヴィン・ディーゼルは声がいい!
いかつい肉体にツルツルなスキンヘッド、男らしい渋い声ながら、意外にかわいいつぶらな瞳がキュートなヴィン・ディーゼル、その瞳にコンタクトレンズをはめ、ゴーグルで隠すシーンの多いリディックは、やっぱり彼の当たり役です。
この「リディック」シリーズを、下手な政治劇や陰謀劇ではなく、肉体ひとつで復活していくアクション・ムービーに方向修正をしたのは、やはり正解だと思います。
ヴィン・ディーゼルみたいな個性を持つ俳優に観客が求めるものは、何も難しいことを考えず、ガンガン戦う役柄が一番お似合いだと思うのです。
<STORY>
かつて宇宙を統治するネクロモンガーのロード・マーシャルを倒したリディックだったが、司令官ヴァーコの策謀により、朽ち果てた惑星の荒野に置き去りにされていた。凶暴な肉食獣やエイリアンと戦いサバイバルを繰り広げた彼は、使われなくなって久しいシェルターを発見し、非常用ビーコンを発射。その信号を受信し、リディックの首を狙う二組の賞金稼ぎがやって来る。リディックは彼らを倒してその宇宙船で脱出しようと企んでいたのだ。
<解説>
『ピッチブラック』で三つの太陽が照らす惑星で肉食エイリアンと戦い、『リディック』で宇宙を統治するネクロモンガーのロード・マーシャルを倒したリディック。
「倒した者が、後を継ぐ」と、続編はリディックがネクロモンガーを統治するのか…と思わせる終わり方でしたが、本作ではいきなりそんな設定はぶっ飛ばして、荒れ果てた惑星の荒野から始まります。
「ヴァーコめ…」というセリフで、カール・アーバン演じるヴァーコの悪巧みによって陥れられたことを示し、前作『リディック』の壮大なスケールの神話のような世界観から、シリーズ第一話の『ピッチブラック』のようなSFアクションにシリーズを修正しています。
しかも、エイリアン・ジャッカルという犬のような凶暴な生物、マッド・デーモンというエイリアンによく似たカミソリのようなしっぽをもったクリーチャーを登場させているあたりも、ファンのツボをわかっていると言えるでしょう。
身一つで荒野に落とされながら、エイリアン・ジャッカルを手なずけ、マッド・デーモンを倒しまくることができるリディックには、人間を制圧するのなんて簡単な話。
罠をしかけて賞金稼ぎを呼び寄せ、賞金稼ぎを利用してその惑星から逃げようとするリディックは、まさに殺しても死なない男。
彼に恨みを持つ男までをも利用して、器用に生き抜いていきます。
『リディック:ギャラクシー・バトル』(119分/アメリカ/2013年)
原題:Riddick
公開:2014年3月8日
配給:プレシディオ
劇場:丸の内ルーブルほか全国にて
キャラクター創造・原案:ジム・ウィート/ケン・ウィート
製作総指揮:サマンサ・ヴィンセント/マイク・ドレイク/ジョージ・ザック
製作:テッド・フィールド
監督・脚本:デヴィッド・トゥーヒー
製作・出演:ヴィン・ディーゼル
出演:カール・アーバン/ジョルディ・モリャ/マット・ネイブル/ケイティー・サッコフ/デイヴ・バウティスタ/ボキーム・ウッドバイン/ラウル・トルイロ/ノーラン・ジェラード・ファンク
公式HP:http://www.riddick-movie.jp/
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