【映画レビュー】REDリターンズ ／ RED 2

CIAエージェントを引退したフランクは、恋人のサラとのどかな生活を送っていた。しかし、フランクは突然FBIに拉致され、“ナイトシェード計画”について尋問される。しかも、フランクを目当てにゴードンという男が率いる部隊がFBI本部を襲ってきた。絶対絶命の中、相棒・マーヴィンとサラに救出されたフランクは、“ナイトシェード計画”の謎を追うことに。そんなフランクを、ゴードンと、韓国人ヒットマンのハン・チョバイが追っていた…。

“Retired Extremely Dangerous”、引退した超危険人物たちが大暴れするこの物語。
ブルース・ウィリス演じるフランクも、ジョン・マルコヴィッチ演じるマーヴィンも、まだまだお元気です。

今作ではアメリカを飛び出して、パリ、ロンドン、モスクワなど、ヨーロッパの主要都市で大暴れするわけです。
しかも、さりげなくまたも世界を救ってみせるのだから、引退ジジイと言えど、侮れません。

でも、今作でちょっと面白いのは、フランクの弱点が発覚したこと。

今回フランクにはちょっと女難の相が出ています。
メアリー＝ルイーズ・パーカー演じる恋人のサラは、スパイごっこをしたがってフランクを困らせたり。
過去にいろいろあったロシアのスパイ、キャサリン・ゼタ＝ジョーンズ演じるカーチャは、フランクを手玉に取ってみせ。
ヘレン・ミレン演じる麗しき英国女性スナイパーのヴィクトリアは、なんとフランクとマーヴィンの命を狙ったりもし。

屈強なオトコたちを相手に大乱闘を繰り広げ、軽々勝利してしまうフランクも、彼女たちにかかるともう手も脚も出ないあたり、なんともキュートです。

そんなフランク、今回はイ・ビョンホン演じる殺人マシーンのハン・チョバイから命を狙われ、アンソニー・ホプキンス演じるマッド・サイエンティストの“大量殺人界のロックスター”ベイリー博士と対決し、世界を救います。

いくつになっても元気なオヤジたちが、長く生きているが故の高い経験値とスキルと人脈を駆使して大活躍するこの映画『REDリターンズ』。
話があっちに行ったりこっちに行ったり、油断しているとわけがわからなくもなりますが、そのアクションやカーチェイス（前作でも登場した超クールなカーアクション、今作でも健在！）を見ているだけでも楽しめます！