【映画レビュー】PATHAAN/パターン / Pathaan
『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』のカップル、シャー・ルク・カーンとディーピカー・パードゥコーンがふたたびタッグを組んで盛り上げるインド映画が登場しました。その名も『PATHAAN/パターン』。
「インド映画が盛り上がっている今だからこそ、30年選手の俺たちが立ち上がらなきゃならん!アイツもアイツもアイツも、いいものは持ってるが、まだ若い……」
そんな彼らの思いが伝わってくる、超激アツで色々ブッこみまくりの146分。
今後の展開も楽しみな、お楽しみたっぷりな大作インド映画です。
STORY
インド諜報機関RAWの内部組織JOCRに所属する30年のキャリアを有するベテランエージェントのパターンは、過去の経緯から身を隠していた。しかし、ある女性・ルバイが姿を現したことをきっかけに、JOCRにカムバックする。パターンは、かつてRAWエージェントだったジムを追っている最中に、パキスタンのエージェントであるルバイに騙されたことがあった。ふたたび動き出したジムとルバイを追い、パターンはアフガニスタンに向かう……。
解説
ボリウッド映画の王、シャー・ルク・カーンの4年ぶりの主演作となった本作。『バーフバリ』、『RRR』に続くインド映画世界興行収入歴代5位を記録したヒット映画となりました。
最初から最後まで豪華なアクションの乱れ打ちの本作。どこかで見たようなシーンも多いわけですが、「きっとあの映画とかあの映画とかの、あのシーンとかあのシーンに憧れてたんだろうな……」と、なんだか微笑ましくなってくるほど無邪気に大アクションをやってくれるのです。
この作品はインドの諜報機関・研究分析局RAW(Research and Analysis Wing)の内局であるJOCR(Joint Operations and Covert Research)の諜報員パターンが主人公です。
そのパターンの敵となるジムは、かつてはRAWのエージェントであったものの、国に裏切られて絶望し、孤独な傭兵になった男。パキスタンの将軍から雇われ、インドどころか世界を滅ぼすような計画を立てています。
そのジムの下で動いていたのが、パキスタンの諜報機関ISIの女性エージェント・ルバイ。ルバイはジムを裏切り、パターンに近づいてきます。パターンはルバイとともに、ジムの陰謀を止めようとするのですが……。
劇中には、他にもサルマーン・カーン演じるRAWのエージェント・、タイガーが出てきます。このタイガーというのは本作と同じ制作会社ヤシュ・ラージ・フィルムズが作った映画『タイガー 伝説のスパイ』に登場する伝説のスパイで、パターンと同じ30年選手のベテラン。アフガンストールがトレードマークです。
ヤシュ・ラージ・フィルムズ(YRF)は、本作や『タイガー 伝説のスパイ』(2012)、日本未公開の『Tiger Zinda Hai』(2017)、そして本作の監督であるシッダールト・アーナンドの前作『WAR ウォー!!』(2019)といったRAWが登場する作品群をYRF スパイ・ユニバースとして展開しています。
現在制作中の作品には『Tiger 3』、『WAR 2』もあるそうなので、こちらも見逃せませんね。
この『PATHAAN/パターン』、インド映画ではありますが、スパイ映画だけあって、スペインのマヨルカ島、トルコ、イタリア、フランス、ドバイ、アフガニスタン、さらにシベリアのバイカル湖でもロケを敢行している世界を股にかけた一作。
「インド映画は歴史ものだけじゃない! おもしろいインドの現代劇を見せてやる」という、関係者一同の鼻息の荒さまでが伝わってくるような、サービス精神たっぷりのエンターテインメント作品でした。
作品情報
『PATHAAN/パターン』(146分/インド/2023年)
英題:Pathaan
公開:2023年9月1日
配給:ツイン
劇場:新宿ピカデリー、グランドシネマサンシャイン池袋ほか全国にて
原案・監督:シッダールト・アーナンド
製作:アディティア・チョープラー
脚本:シュリーダル・ラーガヴァン/アッバス・ティレワラ
音楽:ビシャール=シェーカル
出演:シャー・ルク・カーン/ディーピカー・パードゥコーン/ジョン・エイブラハム/サルマーン・カーン/アーシュトーシュ・ラーナー/リティク・ローシャン/ディンパル・カパーディヤー
Official Website:https://pathaan-movie.com/
関連商品
Happinet(SB)(D) (2013-12-03T00:00:01Z)
¥8,112
Happinet (2020-11-20T00:00:01Z)
¥4,228
マクザム (2013-09-27T00:00:01Z)
¥14,421
株式会社ツイン (2022-10-05T00:00:01Z)
¥9,290 (コレクター商品)
株式会社ツイン (2022-10-05T00:00:01Z)
¥4,385
株式会社ツイン (2022-10-05T00:00:01Z)
¥4,385
株式会社ツイン (2022-10-05T00:00:01Z)
¥8,974 (コレクター商品)