【映画レビュー】忍ジャニ参上!未来への戦い
若かりし頃、大阪と奈良の境目あたりに住んでいて、ちょっとばかり忍者の修行をしたりしていました。
そんなわけで、忍者やチャンバラの出てくる映画が大好きな私、ジャニーズWESTや関西ジャニーズJr.たちが忍者に扮して奮闘する映画『忍ジャニ参上!未来への戦い』ももちろんチェックさせていただきました。
『関西ジャニーズJr.の京都太秦行進曲!』もそうだったけど、やっぱり若者が体力に任せて勢いでする殺陣は、見ていて気持ちいいですねえ。
京本政樹の見せる太刀筋の美しいベテランの殺陣ももちろんいいですが、人間離れしたジャンプや必要以上にくるくる回転してみせたりするショーアップされた忍者らしい殺陣は、やっぱりエンターテインメントとして見応えがあります。
<STORY>
江戸中期、天下泰平の世の中で、忍の仕事は減る一方。大和の郡山新田藩で町人に身をやつして暮らす若き忍のカザハ、フウトら若い下忍5人衆は夜な夜な修行に励んでいたが、とうとう忍の仕事を解雇されてしまう。そこで彼らは、辻斬り、火付けなどの罪を犯した悪党たちの退治に乗り出した。義賊として有名になりば、仕官の声が掛かるのではないかと企んでいたのだ。そんなある日、江戸の忍がカザハたちの前に現れ、勝負を挑んで来る…。
<解説>
泰平の時代という世相に逆らえず、忍の仕事からあぶれてしまった5人の若い忍衆、くず拾いのカザハ(重岡大毅)、料理人でカザハの弟のフウト(小瀧望)、刀研ぎのホウジ(平野紫耀)、托鉢僧のソラ(神山智洋)、飛脚のキスケ(向井康二)。
この映画『忍ジャニ参上!未来への戦い』は、そんな彼らが、陰謀に巻き込まれながらも忍として成長していく物語です。
彼らは、悪党退治、ライバルである江戸の忍者・ハヤテ(森本慎太郎)&カゲマル(京本大我)との対決、藩主の陰謀など、様々なイベントを経験し、忍としての経験値を上げてレベルアップしていきます。
友情、素直になれない兄弟愛などを盛り込みつつも、関西ノリの軽いお笑いも忘れません。
さらに、ダンスで鍛えた身体能力やリズム感、そして見せ方のうまさが、彼らの殺陣を輝かせていると言えるでしょう。
殺陣&お笑い&青春ドラマという3つの要素からなるこの作品、京都・太秦に近い関西で活躍している関西ジャニーズJr.だからこそできる映画だと言えるでしょう。
関西ジャニーズJr.の皆さんには、こういう彼らならではの特性を活かした時代劇をどんどん作って欲しいなあ。
大きな後ろ盾がありつつも、東京のジャニーズJr.との差別化を出していかなければならない彼らこそが、古き良き京都のスタジオシステムと現代の若いファンを結びつけ、新たなエンターテインメントとなる時代劇を作っていける存在なのではないかと思います。
『忍ジャニ参上!未来への戦い』(86分/日本/2014年)
公開:2014年6月7日
配給:松竹
劇場:全国にて
監督:井上昌典
出演:重岡大毅/小瀧望/平野紫耀/神山智洋/向井康二/森本慎太郎/京本大我/永瀬廉/大西流星/中間淳太/桐山照史/渋谷天外/桂ざこば/長江英和/若林豪/甲本雅裕/京本政樹
公式HP:http://ninjani.jp/
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