【映画レビュー】今日、恋をはじめます
「いやー、最近の少女マンガのヒーローっていうのは、こういうキャラなんだ…」と、ちょっと驚かされた映画『今日、恋をはじめます』。
松坂桃李演じるこのヒーロー、椿京汰は「一度寝た女とはヤらない」と言い放つSキャライケメンの高校一年生。
「一度寝た女とはヤらないってことは、一度は寝たってことだよね? 一度ならやるってことだよね?」と、昭和生まれのオバちゃんにはついていけませんでしたわ、ホント。
そもそも、武井咲がブサイクキャラとして扱われている時点で、リアリティなんてゼロなわけですが、最近の中高生にはこういう“純愛”が響くのですかねぇ。。。
しみじみ、自分はもう若くはないのだと思い知らされた一作でした。
まあ、逆に言うと、大人になれて良かったわ、ホント。
<STORY>
真面目系女子の日比野つばきは、高校に入学してSキャラの超モテ男、椿京汰に出会う。彼はつばきのことを“昭和女”とバカにしつつも、入学式の日になぜか「こいつはオレの女にする」と交際宣言。真面目なつばきは京汰に振り回されて戸惑いつつも、彼の意外な一面を知っていく。だんだんと京汰にひかれていったつばきは、彼に告白するが、冷たく拒絶されてしまう。京汰は母親に捨てられたトラウマから、女性に嫌悪感を抱いていたのだ…。
<解説>
2007年から小学館の「Sho-Comi」にて連載された水波風南の人気少女まんが「今日、恋をはじめます」。
“どこにでもいるような地味な女の子が、Sキャライケメンに見初められて恋に落ち、キレイになっていく”という女子の憧れのストーリーです。
でもね、まず映画にするにはやっぱり無理があると思うんです。
武井咲演じる主人公の日比野つばきは、高校に入学した途端“昭和女”とバカにされる真面目系女子。
でもね、三つ編みにメガネという、絵に描いたようなガリ勉スタイルをしてたって、なんだかんだ言って元が良過ぎて、どうやったって可愛いんですから。
対する松坂桃李演じる椿京汰は、Sキャラの超モテ男。
母が出て行ったトラウマから女性に対して不信感を持っていたのですが、つばきと出会い彼女のまっすぐな気持ちに答えるうちに、女性に真剣に向き合えるようになります。
誰かに告白された途端、その女の子のことを嫌いになっていた京汰が、つばきと真剣に付き合えるようになるのです。
本作は、この二人が出会うことにより、ケミストリーを起こしてお互いに変わっていく物語なのです。
まあ、どう言っても、イケメンと美女の恋物語に見えてしまうのですけどね。。。
個人的な感想としては、
「最近の中学生イケメンのキャラは好きになれん…」
「青柳翔演じる花野井さん、いい人過ぎでしょ」
「どんなに好きな人との思い出の場所でも、あんな場所で初体験はいやだ」
というところでしょうか。
うん、もうやっぱり若くないのね…。
『今日、恋をはじめます』(121分/日本/2012年)
公開:2012年12月8日
配給:東宝
劇場:全国にて
原作:水波風南
監督:古澤健
テーマソング:中島美嘉
出演:武井咲/松坂桃李/木村文乃/青柳翔/山崎賢人/新川優愛/高梨臨/ドーキンズ英里奈/藤原令子/高岡早紀/長谷川初範/麻生祐未/村上弘明
公式HP:http://kyokoi-movie.jp/
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