【映画レビュー】キャプテンハーロック
小栗旬に三浦春馬に蒼井優、そして古田新太。
「なーんかこのキャスト、ここ最近の劇団☆新感線の出演陣っぽいなー。中島かずきさんとか、何か関係してるのかな」と思いながら観に行った映画『キャプテンハーロック』。
宣伝の方に聞いてみたら、特にそういった感じでもないみたいです。うがち過ぎだったか。
まあ、現在の日本で実力派の若手俳優を集めたら、キャストがかぶってしまうということなのかもしれないですね。
そんなこんなで観た『キャプテンハーロック』、松本零士原作だし、名前や顔はよく知っているし、当然のごとく“ハーロック”についてよく知っているようなつもりで観に行ったのですが、よーく考えたら、ハーロックのことを何も知らなかったことに気付きました。
なので、ガイア・サンクションやガイア・フリートといった説明も難しく、物語の設定が理解できるまでにちょと時間がかかったりも…。
<STORY>
宇宙の果てまで人類が散らばった時代。全宇宙に広域指名手配を受ける宇宙海賊キャプテンハーロックの船、アルカディア号にヤマという青年がクルーとして乗り込む。実はヤマはハーロックの暗殺を企てる工作員だった。ハーロックは100基の次元振動弾を宇宙の各地に設置して爆発させ、“時の結び目”をほどいて、人類が地球で暮らしていた頃に時を戻そうとしていたのだ。ヤマは強いリーダーシップを持ったハーロックへと傾倒していく…。
<解説>
松本零士の原作「宇宙海賊キャプテンハーロック」を「亡国のイージス」などで知られる福井晴敏が脚色・脚本を手がけ、ハリウッドを中心に活動する荒牧伸志が監督して3DCGでリブートした映画、『キャプテンハーロック』。
かなり壮大な世界観を115分でまとめているため、かなり駆け足で話は進んでいきます。
また、“時の結び目”とか、“ガイア・サンクション”とか“ダークマター機関”など、言葉もなかなか難しいため、ちょっと観客を置いてけぼりの感も(原作をよく知っている人にはわかりやすいのかもしれませんが…)。
まあ、作品の大ファンである方たちが、作品への敬意を込めて作った作品なのでしょうが、だからって一般的に面白いとは限らないのですね。。。
とにかく、ハーロック(小栗旬)は、最初から終りまで、低い声でカッコよく、クール。
悩める青年・ヤマ(三浦春馬)は、熱く、いろいろ叫ぶ。
何かわかってるふうのミーメ(蒼井優)は、思わせぶりにモノローグ。
そんな感じでした。
終盤でグワッと盛り上がっていくのですが、そこまでがどうも静かで単調なのですよね。狙いはわかるのですが。。。
個人的には、もっと中盤で一度盛り上げどころをつくって、「お、ハーロック様カッコいい!」と観客のテンションを上げる部分が欲しかったなあと思います。
最後の最後まで、ジラされてしまうと、残念感の方が強くなってしまうのでね。。。
まあ、細部までこだわりぬいたというCGは美しく、カッコよかったです。
そして、小栗旬、声低く作り過ぎだろ。。。
そして、福田彩乃、あんなにボイスキャストとして取り上げられていながら、トリさんって…。。。
『キャプテンハーロック』(115分/日本/2013年)
公開:2013年9月7日
配給:東映
劇場:全国にて
原作総設定:松本零士
監督:荒牧伸志
脚本・脚色:福井晴敏
声の出演:小栗旬/三浦春馬/蒼井優/古田新太/福田彩乃/森川智之/坂本真綾/沢城みゆき/小林清志/大塚周夫
公式HP:http://harlock-movie.com/
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