【映画レビュー】ドクター・ストレンジ / Doctor Strange
マーベル・コミックを同一の世界観の中で映画化していくマーベル・シネマティック・ユニバース。
アイアンマン、キャプテン・アメリカ、ソーなど、日本では馴染みの薄かったヒーローたちをどんどんメジャーにしていっています。
このマーベル・シネマティック・ユニバースの14作目は、新たなヒーロー、ドクター・ストレンジことスティーヴン・ストレンジが主人公。
映画『ドクター・ストレンジ』は、傲慢な天才外科医・スティーヴン・ストレンジが事故で手の自由を失い、魔術師ドクター・ストレンジとして再起するまでを描いています。
“魔術”という新しい題材を得たこの作品の特徴は、圧倒的な映像美。
現実ではありえないような、時空が歪み、世界が揺らぐような映像を体感することができます。
STORY
天才外科医のスティーヴン・ストレンジは、交通事故により両手が動かせなくなってしまう。何としてでも治療したいと願う彼は、ネパールのカトマンズにある“カマー・タージ”という治療施設の存在を知る。カマー・タージを訪れた彼は、そこでエンシェント・ワンという指導者と出会い、異次元世界を体験、魔術師となるための修行を積む。そこで彼は時間を巻き戻す術を操ることができるように。そして闇の魔術師・カエシリウスと戦うことに…。
解説
この作品でドクター・ストレンジを演じるのは、ベネディクト・カンバーバッチ。
高貴さを感じさせる独特の顔相で、孤高の魔術師を優雅に演じています。仲良しの浮遊マントも、かなりキュート。
そして、彼の師匠であるエンシェント・ワンを演じるのは、ティルダ・スウィントン。彼女の人間離れした美貌も、ソーサラー・スプリーム(至高の魔術師)役にはにぴったりはまっています。
他にも、敵の闇の魔術師・カエシリウスを演じるマッツ・ミケルセンや兄弟子・モルドを演じるキウェテル・イジョフォーなど、人気と実力を兼ね備えた俳優たちもマーベル・シネマティック・ユニバースデビューを飾っています。
そんな本作ですが、ドクター・ストレンジの紹介編とあって、コミックを読んでいない人間には、用語などがちょっとわかりにくかったりも…。
魔術師たちの拠点となる館「サンクタム・サンクトラム」、アストラル次元、ミラー次元、暗黒次元などの各次元についてや、その異次元への入り口を出現させる装身具「スリング・リング」、護符となる「アガモットの目」など、ちょっと予習をしておくと、より物語は楽しめるかもしれません。
主人公が魔術師ということで、本作の戦いでの武器となるのは、“魔術”。
目も眩むような不思議な技が駆使され、さまざまな次元を行き来し、時間を巻き戻したりしながらの戦いが行われます。この必殺技の数々も、これまでのマーベル・ヒーローとは一線を画す、他に類を見ないもの。
そりゃあ時間を操れれば、なんでも可能なんでは…と思ったりもしますが、そんな荒技にも説得力をもたせてしまうあたりが、マーベルの底力と言えるのかもしれません。
作品情報
『ドクター・ストレンジ』(115分/アメリカ/2016年)
原題:Doctor Strange
公開:2017年1月27日
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
劇場:全国にて
監督:スコット・デリクソン
製作:ケヴィン・ファイギ
製作総指揮:ルイス・デスポジート/ビクトリア・アロンソ/スティーヴン・ブルサール
製作総指揮・出演:スタン・リー
音楽:マイケル・ジアッチーノ
出演:ベネディクト・カンバーバッチ/ティルダ・スウィントン/レイチェル・マクアダムス/キウェテル・イジョフォー/マッツ・ミケルセン/マイケル・スタールバーグ/ベンジャミン・ブラット/スコット・アドキンス/ベネディクト・ウォン/クリス・ヘムズワース
Official Website:http://marvel.disney.co.jp/movie/dr-strange.html
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