【映画レビュー】ダイアナ / Diana
1997年8月に最後の恋人、ドディ・アルファイド氏と一緒に交通事故で亡くなったプリンセス・オブ・ウェールズことダイアナ元妃。
このダイアナ妃の最後の二年間を描いたのが、この映画『ダイアナ』です。
てっきりドディさんとラブラブなのかと思っていたら、そんな裏話があったのか…。
あまり英国王室やセレブのことを知らなかった私は、驚いてしまいました。
<STORY>
チャールズ皇太子と別居中のダイアナ妃はケンジントン宮殿で一人淋しく暮らしていた。ある日、友人の夫のお見舞いにいった病院で、心臓外科医のハスナット・カーンと出会ったダイアナは、彼に惹かれていく。そして1995年11月、ダイアナはBBCのインタビュー番組に出演、チャールズの不倫を暴露する…。1996年、ダイアナとチャールズの離婚が成立。ダイアナはハスナットの励ましを得て、地雷除去活動などの人道活動に力を入れていく。
<解説>
ナオミ・ワッツがヘアメイクや表情などをそっくりに作り込み、ダイアナ妃を演じる本作。
ダイアナの死の直前の二年を描き、知られざる彼女の“一人の女性としての姿”を描き出しています。
『ヒトラー ~最期の12日間~』で近い時代に生きていた歴史上の人物の姿を見事に描いてみせたオリヴァー・ヒルシュビーゲル監督、本作でもその手腕を見事に発揮しています。
この作品を観て初めて気付いたのですが、ダイアナは亡くなった時、まだ36歳だったのですね。。。
あれだけ世界中から注目を浴び、英国中から愛され、好奇の目を向けられた彼女、私達から見ると雲の上の人だと思っていましたが、一人の36歳の女性と考えると、とても身近に思えてきます。
一人のアラサー、アラフォー女性として考えれば、一人の女性として恋をしたり、落ち込んだり、恋人を振り向かそうと別の男性に走ってみたりというのも、よくわかるというものです。
そんなダイアナの恋人のパキスタン人医師を演じているのは、宇梶剛似のナヴィーン・アンドリュース。
どこかで見たことがあると思ったら、ドラマ「LOST」でアラブ系のサイードを演じていた人でした。
サイードの時はエキゾチックな色気たっぷりの男性という感じでしたが、本作では、真面目で暖かみのある朴訥な男性という感じ。新たな顔を見せてくれました。
それにしても、この作品ではチャールズ皇太子はほとんど出て来ない…というか、憎たらしい“過去の男”、子どもを奪う“息子の父”としてだけ描かれています。
やっぱり、女性にとって、もう好きでもなくなった男というのは、これだけの存在でしかないのですよね。。。
そんな扱いの小ささが、なんだかとってもリアルでした。
MYLOHASニュース:プリンセスも一人の女性。世間に翻弄された”心の女王”の物語
『ダイアナ』(113分/イギリス/2013年)
原題:Diana
公開:2013年10月18日
配給:ギャガ
劇場:TOHOシネマズ有楽座ほか全国にて
監督:オリヴァー・ヒルシュビーゲル
脚本:スティーヴン・ジェフリーズ
出演:ナオミ・ワッツ/ナヴィーン・アンドリュース/ダグラス・ホッジ/ジェラルディン・ジェイムズ/チャールズ・エドワーズ/キャス・アンヴァー/ジュリエット・スティーヴンソン/ローレンス・ベルチャー/ハリー・ホーランド
公式HP:http://diana.gaga.ne.jp/
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