僕たちは世界を変えることができない。 But, we wanna build a school in Cambodia.
今を時めく人気俳優・向井理に加え、イケメンライダー俳優・松坂桃李、そして二人の若手実力派俳優の柄本佑、窪田正孝が登場する青春映画『僕たちは世界を変えることができない。 But, we wanna build a school in Cambodia.』。
なんとなーく面白そうだから、という理由でカンボジアに学校を建てるプロジェクトをスタートさせた大学生たちの成長を描いているこの作品。
青春映画としてもよく出来ているし、アジアの最貧国・カンボジアの現実を私たちにわかりやすく伝えてくれていると思います。
これはもう、一人でも多くの人が見た方がいい作品なのではないかと思うのです。
もう、向井理めあて、イケメンめあてでもいいので、ぜひ観てみて下さい!
<STORY>
医大生の葉田甲太は、満たされてはいるが、何かものたりない日々を送っていた。そんなある日、郵便局であるリーフレットに出会い、150万円でカンボジアに小学校を建てられることを知る。さっそく友人たちに声をかけるが、のってきたのは同じ医大に通う芝山匡史と矢野雅之、他大学のイケメン大学生・本田充の三人だった。四人でカンボジアに学校を作るための“そらまめプロジェクト”を立ち上げ、資金集めのためのパーティーを開催する…。
<Cheeseの解説>
私はこの映画で、カンボジアの悲惨な歴史と、悲惨な現状、でもそれに負けずに生きる子どもたちの笑顔を知りました。
この映画で、カンボジアを訪れた“そらまめプロジェクト”の大学生たちは、ポル・ポト政権下での収容所跡地や、大量虐殺が行われたキリングフィールドを訪問します。
これらの場所で、ガイドさんが収容所の歴史や何がそこで行われていたかなどを説明するのですが、その説明シーンは、俳優たちがガイドから説明を聞く様子をそのまま撮影したそう。
彼らが感じた感情が、ダイレクトに撮影されていて、観客は彼らの受けた衝撃を感じ、彼らの感情を追体験してしまうのです。
“そらまめプロジェクト”のメンバーは、収容所などの他にも、HIV患者が入院している病院や、地雷原などを訪問します。
そこで、過酷な状況の中でも、笑顔で生きているカンボジアの人たちに出会います。
収容所やHIV病院の過酷な現実に打ちのめされた“そらまめプロジェクト”のメンバーは、カンボジアに暮らす人びとの笑顔と強さに心を打たれ、「カンボジアに学校を建てる」という決意を新たにするのです。
平和な日本で暮らす彼らにとっては(そして私たちにとっても)、カンボジアの現実というのは、信じられないくらい過酷な世界です。
そんな、自らの価値観を根本から覆されるような経験をして、大きく精神的に成長するメンバーの姿は、やはり観る者の心を打ちます。
とはいえ、社会経験もない坊ちゃんたちであることも事実なので、恋愛問題で悩んだり、いろいろヘコんだり、カッコ悪いシーンもあります。
しかし、そういったシーンも、等身大の若者の姿を感じさせ、悩み、苦しみ、そして少しずつ成長する彼らの姿に、“青春”を感じてしまうのでした。。。
まあ、一部、投げっぱなしで脚本をぶったぎってしまったようなエピソードもありましたが、全体としてはよく出来た青春映画なのではないかと思います。
技術や構成といったものよりも、俳優やスタッフたちの「オレはこれを観客に伝えたいんだ!」という強い気持ちが伝わって来るところが、素晴らしいと思います。
余談ですが、アンジェリーナ・ジョリーが人道主義に目覚めたのも、『トゥームレイダー』の撮影でカンボジアを訪れたことがきっかけだったと記憶しています。
カンボジアの現実というのは、一人の人の生き方を変えさせてしまうほどに、激烈なのかもしれませんね。。。
『僕たちは世界を変えることができない。 But, we wanna build a school in Cambodia.』
(126分/日本/2011年)
公開:2011年9月23日
配給:東映
劇場:全国にて
原作:葉田甲太
監督:深作健太
出演:向井理/松坂桃李/柄本佑/窪田正孝/村川絵梨/リリー・フランキー/黒川芽以/江口のりこ/黄川田将也/阿部寛
公式HP:http://www.boku-seka.com/
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