【映画レビュー】バチェロレッテ －あの子が結婚するなんて！－ ／ Bachelorette

「大好きな女友だちにはもちろん幸せになって欲しい。
　彼女の花嫁姿だって、もちろん見てみたい。

　でも、私より先に結婚するなんて、許せない!!」

そんな結婚適齢期の独身女性のワガママな女心をリアルに描いた映画『バチェロレッテ －あの子が結婚するなんて！－』。

いやー、独身歴の長い身としては、かなり共感できました。
そうなのよー、祝福しないわけじゃないんだけど、なんであの子が自分より先に結婚できるのか、理解できなかったりするのよねー。。。

高校時代からモテモテだった、レーガン（キルステン・ダンスト）＆ケイティ（アイラ・フィッシャー）＆ジェナ（リジー・キャプラン）の美女軍団。
スクールカーストの頂点でイケイケのハイスクールライフを送っていた彼女たちですが、卒業後はそれほどパッとしていません。

そんな中飛び込んできたのが、性格はいいけれどおデブでおブスなベッキーの結婚話。
しかも三人はブライズメイドを頼まれてしまいます。
しかも、レーガンは一番大変なブライズメイドのリーダー、メイド・オブ・オナーを仰せつかってしまうのです。

完璧主義者のレーガンはベッキーの結婚式を成功させようと奔走しますが、結婚式前夜、クスリやアルコールでラリったジェナ＆ケイティとちょっとはしゃいでいるうちに、ベッキーのウェディングドレスを破ってしまい、なんとかミスをリカバリーしようと夜中走り回るハメに…。

もともとはオフ・ブロードウェイで大ヒットした舞台を、その舞台作家が監督して映画化しているだけあって、かなりテンポ良く面白い！
しかも、酔っぱらい＆クスリ好きだったりという、どうしようもない嫁き遅れアラサー女性の歯に衣着せぬホンネたっぷりのセリフが満載で、思わず共感しまくりです。
まあ、女性のリアルな本性をこれだけあからさまに描かれてしまうと、ちょっとひいてしまう人もいるのでしょうが。。。

それにしても、ブライズメイドのシステムが日本に浸透していなくて本当に良かった。
『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』、『幸せになるための27のドレス』などを見て、あんな大変かついろいろモヤモヤするのに超笑顔でいなくてはいけない仕事は（ノーギャラでは）したくないわーと、思わず思ってしまうのでした。
いやね、女友だちの幸せを祝福したくないわけじゃないのですよ、もちろん。
でもさー、なんか微妙じゃないですか。特に自分が独身で、なかなか結婚できない身の上だったりするとさ。。。