アウェイク / Awake
師匠の言うことを聞かない“パダワン”アナキン・スカイウォーカー役でおなじみのヘイデン・クリステンセンが、ママの言うことを聞かないワガママ息子を演じる映画『アウェイク』。
彼は、こういうダメ息子的な役がやっぱりよく似合うなー。
大人になりきれない感じがいいんですかね。
本作は、そんなナイーブなヘイデンくんと、ぽってりくちびるのセクシー・ボムなジェシカ・アルバが禁断の関係に陥る、なかなかツイストが効いた一作です。
それにしても、ヘイデンくんのママを演じる『蜘蛛女』、レナ・オリンさんが見せる、盲目的な母の愛、かなりのスゴさです。
こういう、どこか常軌を逸した強い愛って、やっぱりどこかを歪ませますよね。。。
<STORY>
莫大な富を持つ若き経営者・クレイトンは、心臓に難病を抱えていた。彼は母親の秘書のサムと交際、婚約をしていたが、それを母親には言い出せないでいた。ある夜、クレイトンとサムは二人だけの結婚式を挙げる。そしてその夜、クレイトンは友人の心臓専門医・ジャックから、彼の心臓に適合するドナーを見つけたという連絡を受ける。彼は母の反対を押し切って手術を受けるが、麻酔が効かず、手術中も彼の意識は覚醒したままだった…。
<Cheeseの解説>
この映画は、手術の最中に全身麻酔が効かなくなり、手術の痛みをそのまま感じる“アネセシア・アウェアネス”(=術中覚醒)を描いています。
体は動かないのに意識だけはっきりしていて、手術中の声や音が聞こえるのに声は出せず、体にメスを入れる痛みをすべて感じるなんて、怖すぎる…。
心臓移植の手術を受ける途中で、この“アネセシア・アウェアネス”に陥ったヘイデンくんを表現する方法が、なかなか面白いです。
幽体離脱的な状態で、精神世界をさまよいながら、意外な事実を知って行くヘイデンくん。
手術を受け、覚醒するまでに、彼は大きな変化・成長を遂げます。
実際、心臓が新しいものに変わっているわけですが、隠されていたいくつもの事実を知った彼の心の変化は、とてつもないものでしょう。
その変化がどういうものか、その変化の原因は何なのかに関してのネタバレは避けておきますが…。
この映画『アウェイク』は、心臓手術のシーンが大部分を占めています。
観ている途中、手術のテクニックってあんなものなのかと思ったりもしますが、最後にいろいろ納得。
手術のうまいへたも、映像できちんと表現できるのですね。。。
『アウェイク』(85分/アメリカ/2007年)
原題:Awake
公開:2011年5月21日
配給:ショウゲート
劇場:新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開
監督:ジョビー・ハロルド
出演:ヘイデン・クリステンセン/ジェシカ・アルバ/テレンス・ハワード/レナ・オリン/クリストファー・マクドナルド/サム・ロバーズ
公式HP:http://awake-movie.jp/
公式ブログ:http://awakemovi.exblog.jp/
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