009 RE:CYBORG
言わずと知れた石ノ森章太郎の名作マンガを『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』『東のエデン』の神山健治が“リ・アニメーション”してみせた映画『009 RE:CYBORG』。
そもそも“リ・アニメーション”ってなんなのか…。
シリーズの大きな流れや、キャラクターの詳細を知らない世代の人間には、作り手の意図がなかなか伝わりにくいかもしれない、ちょっと難しい作品です。
<STORY>
2013年、世界中で超高層ビルを狙った爆破テロが多発していた。その頃、高校生の島村ジョーも、六本木のビルを狙った自爆テロを計画していた。その決行の日、サイボーグ003と005が現れ、ジョーは自分がギルモア博士によって作られたサイボーグ戦士009だったことを思い出す。009は博士に脳を操作され、サイボーグだった記憶を無くしていたのだ。009たちは博士の研究所に戻り、世界で多発している超高層ビル爆破テロの真相を調べ始める…。
<Cheeseの解説>
実は、私は「009」のオリジナル原作をあんまりよく知りません。
なんとなくアニメを見たことはあるような気はあるけれど、細かい内容は覚えていなかったり。
というわけで、原作との細かい設定の違いなどがあまりよくわからないのです。
(もちろん、なんかみんなすごくカッコ良くなっている、くらいのことはわかりますが…)
でも、そんなに若くない(というか既にアラフォー)な私がそんな状態ということは、若い観客はみんな私と同じくらいの知識でこの作品を観に行っているのではないかと思います。
で、そんな009ビギナーの私にとっては、かなりこのアニメは面白かったです。
メンバーがあの赤い制服に異様に長いスカーフを巻いて登場した時には、かなりテンションも上がったし!
でもね…、009のメンバーたちの特殊能力をあんまり知らなかったので、途中まであんまりよくわかりませんでした。
劇中での説明も、ほとんどなかったしね。
というわけで、あまりよく009の設定を知らないままにこの映画を観ようと思っている人は、メンバーたちの特殊能力や設定などについて、軽く予習をしていった方がいいかもしれません。
その方が、より作品を深く楽しめると思います。
それにしても、日本のアニメ映画はどうしてこう難しい方向に向かってしまうのでしょうね。。。
唯一神を持たない八百万の神の国に生きる人間には、“神”というテーマはそれほど挑みがいのあるものなのでしょうか。
『009 RE:CYBORG』(107分/日本/2012年)
公開:2012年10月27日
配給:Production I.G、ティ・ジョイ
劇場:新宿バルト9ほか全国にて
原作:石ノ森章太郎
監督・脚本:神山健治
声の出演:玉川砂記子/小野大輔/斎藤千和/大川透/丹沢晃之/増岡太郎/吉野裕行/杉山紀彰/宮野真守
公式HP:http://009.ph9.jp/
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