エンダーのゲーム / Ender’s Game
『ヒューゴの不思議な発明』のエイサ・バターフィールドくん、
『リトル・ミス・サンシャイン』のアビゲイル・ブレスリンちゃん、『トゥルー・グリット』のヘイリー・スタインフェルドちゃんら、人気子役が顔を揃え、その成長ぶりを見せ付けてくれる映画『エンダーのゲーム』。
“地球を守るため、ニューカインドと呼ばれる選ばれた少年たちが戦う”というプロットで、様々なアニメや映画に影響を与えたという原作小説を映画化したこの作品、ちょっとストーリーをはしょりすぎな気もしますが、映像的にも演技的にも見どころたっぷりの一作です。
この作品も戦闘シーンの迫り来るような映像が素晴らしいので、IMAXなどで観るとより楽しめるのではないかと思います。
<STORY>
地球は昆虫型異星生命体フォーミックに攻撃を受けた。50年後、地球では世界中からニューカインドと呼ばれる天才児たちをバトル・スクールに集め、フォーミックと戦う戦士たちを育てるようになった。10歳のエンダー・ウィッギンは国際艦隊の訓練長官グラッフ大佐に見出され、バトルクスクールの中で頭角を現す。指揮官の命令を無視して戦闘訓練に参加したエンダーは部隊を勝利に導き、新しいドラゴン隊の指揮官に任命されるのだった…。
<Cheeseの解説>
映画『ウルヴァリン:SAMURAI』のギャヴィン・フッド監督が、1977年に発表されたオースン・スコット・カード原作の小説を映画化した本作。
原作小説の「エンダーのゲーム」は権威あるSF賞、ヒューゴー賞とネビュラ賞のふたつの賞を同時受賞した作品です。
昆虫型の異星生命体フォーミックに襲撃を受けて地球に住む人類が危機に陥った時代。
地球防衛のために、インターナショナル・フリート(国際艦隊)という軍組織で、ニューカインドと呼ばれる新世代の子どもたちを戦士へと養成していました。
エンダー・ウィッギンは、優秀なウィッギン家にのみ特別に許された三番目の子ども“サード”。
その彼が、バトルスクールの監督官であるグラッフ大佐に見出され、戦士としての才能を発揮していきます。
“ニューカインド”と言った言葉で表される、ゲームなどに慣れて大人にはできない反応や考え方をする子どもたち。
優秀な子どもたちのみが集められ、大人ではなく子どもたちが地球の命運をかけて敵と戦う世界。
子どもが二人までに制限された時代、優秀な子が生まれる可能性の高い家庭にのみ許される三番目の子ども、“サード”。
これらの世界観は、まさに我々がよく知るアニメなどにありそうなもの。
その世界観が1977年の発行から四半世紀を経て、やっと映像化されたのです。
彼らがバトルスクールで体験する戦闘シュミレーションなどの映像は、まさに現代の映像技術でないとなし得ないもの。
この作品の映像化を狙っていた人びとにとっては、やっと映像技術がストーリーに追いついてきた今、満を持しての映画化ということになるのでしょう。
それにしても、長大な原作を二時間の映画に落とし込んでいる分、物語の細部をはしょりすぎ、ちょっと物足りない気もします。
「メイザー・ラッカムとは」「巨人の飲み物とは」「フォーミックの正体とは」など、もっともっと掘り下げてくれれば、もっと物語が深くなった気が。
このあたりは、続編(があれば)で明かされる予定なのでしょうか。。。
『エンダーのゲーム』(114分/アメリカ/2013年)
原題:Ender’s Game
公開:2014年1月18日
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
劇場:全国にて
原作:オースン・スコット・カード
監督・脚本:ギャヴィン・フッド
出演:エイサ・バターフィールド/ハリソン・フォード/ベン・キングズレー/ヴィオラ・デイヴィス/ヘイリー・スタインフェルド/アビゲイル・ブレスリン/アラミス・ナイト/モイセス・アリアス/ジミー・ピンチャク/スラジ・パーサ/コナー・キャロル/カイリン・ランボー/ブランドン・スー・フー/カレブ・J・タガード/スティーヴィ・レイ・ダリモア/アンドレア・パウエル/ノンソー・アノジー/トニー・ミルキャンダニ
公式HP:http://disney-studio.jp/movies/ender/
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