【映画レビュー】マリアンヌ / Allied
アンジェリーナ・ジョリーと泥沼の離婚劇を繰り広げたブラッド・ピット。
この作品で出会ったマリオン・コティヤールが離婚の原因なのではないか…とあらぬ噂が広がりました。
もちろんマリオンは速攻で否定していましたが、この作品に対する想いは複雑な想いがあるのではなかろうか…。
というわけで、なかなかプロモーションも難しかったであろう映画『マリアンヌ』。
本作は、第二次世界大戦中にフランス人レジスタンスと恋に落ちた英国特殊作戦執行部員の葛藤を描く、壮大な愛の物語です。
モロッコのカサブランカでクラシカルなドレスに身を包んだマリオン・コティヤール、戦時下のロンドンでカッチリと軍服を着こなしたブラッド・ピットがとても美しく、ロバート・ゼメキス監督の映像へのこだわりが実感できます。
<STORY>
英国特殊作戦執行部(SOE)のマックス・ヴァタンはカサブランカでフランス軍レジスタンスの美女、マリアンヌ・ボーセジュールと出会う。マックスとマリアンヌは夫婦を演じ、ドイツ大使を暗殺するという任務を負っていたのだ。決行前夜、命がけの緊張感の中で二人は結ばれる。やがて見事ドイツ大使を暗殺した二人は、お互いへの愛を自覚。結婚しアナという娘を設けた。しかし、SOEではマリアンヌが二重スパイではないかという疑いが持ち上がっていた…。
<解説>
本作『マリアンヌ』は脚本家のスティーヴン・ナイトが聞いた、第二次世界大戦時のカナダ人スパイと元教師のフランス人レジスタンスの恋に着想を得たそうです。
命をかけた任務を果たすスパイとは、ある意味、嘘や偽りのプロ。
そんな彼らの間に発生した“恋”や“愛”は本物なのか?
たとえその愛情が本物であったとして、偽りのプロである彼らに新たな任務が下ったとき、彼らはその愛情と任務、どちらを選ぶのか?
愛と疑心、そして信頼の間で悩んだ彼は、ある選択をするのです。
ロバート・ゼメキス監督は、そんな難問を突き付けられたスパイの選択を、壮大な映像で描き出します。
カサブランカのナイトクラブでの初めての出会い。
死を覚悟したサハラ砂漠での愛。
盛大なパーティーの中での派手な暗殺劇と逃避行。
そして、イギリス、ハムステッド・ヒースでの幸せな生活。
電撃戦中のロンドンの張り詰めた雰囲気。
ベーカー街にある特殊作戦執行部の重々しい空気。
見事に再現されたそれらの場所が、彼らの物語をリアルに盛り上げているといえるでしょう。
ブラット・ピットとマリオン・コティヤールという美貌の二人は、この悲劇を演じるのにぴったりなキャスティング。
戦時下という特殊な状況で、過酷な運命に翻弄される二人のラブストーリー、切ないドラマでした。
『マリアンヌ』(124分/アメリカ・イギリス/2016年)
公開:2017年2月10日
配給:東和ピクチャーズ
劇場:TOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて
監督・製作:ロバート・ゼメキス
脚本:スティーヴン・ナイト
製作:グレアム・キング/スティーヴ・スターキー
撮影監督:ドン・バージェス
音楽:アラン・シルヴェストリ
出演:ブラッド・ピット/マリオン・コティヤール/リジー・キャプラン/マシュー・グード/ジャレッド・ハリス/アントン・レッサー/アウグスト・ディール/カミーユ・コタン/シャーロット・ホープ/マリオン・ベイリー/ダニエル・ベッツ/サイモン・マクバーニー
Official Website:http://marianne-movie.jp/
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