【映画レビュー】スター・ウォーズ/フォースの覚醒 / Star Wars: The Force Awakens
いよいよその全貌を現した映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』。
ルーク・スカイウォーカーやハン・ソロ、レイア姫が復活するとか、小出しの情報操作でファンの心を揺り動かしていましたが、やっとこれでみなさん安心して眠れるというものです。
新しい「スター・ウォーズ」サーガの序章となるこの作品。
ハンとチューバッカの登場シーンに拍手し、相変わらずのC-3POにニヤリとし、R2-D2の再起動シーンに思わず感動したファンも多いのではないでしょうか。
そして、BB-8の可愛らしさに思わずR2-D2から心変わりしてしまった人も…。
STORY
あれから30年。銀河は再びフォースの暗黒面を使う組織“ファースト・オーダー”に支配されていた。レジスタンスのパイロット、ポー・ダメロンは砂漠の惑星・ジャクーにて、鍵を握るルーク・スカイウォーカーの居場所を示す地図を入手し、ドロイドのBB-8に託す。BB-8は、ジャクーで一人で廃品回収をして暮らしていた少女・レイに拾われるのだった。ポー・ダメロンを捕らえたストームトルーパーのフィンは、ポーに共感し、彼とともにジャクーに逃げるが…。
解説
『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(1977)
『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』(1980)
『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』(1983)
『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(1999)
『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』(2002)
『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(2005)
と続く、スター・ウォーズの物語。
この作品は、1983年の『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』に続く、エピソード7にあたります。
そう、我々はルーク、レイア、ハン・ソロたちの円ドアの戦いでの活躍により、帝国軍が敗北し、銀河に調和がもたらされたと思っていたのです。
しかし、そううまくはいかなかったようで…、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の舞台では、またもや銀河は“ファースト・オーダー”と呼ばれる暗黒勢力に支配されていました。
レイア・オーガナ将軍は“ファースト・オーダー”に立ち向かうレジスタンスの将軍として、“ファースト・オーダー”に立ち向かっています。
新たに始まったこのシリーズの主人公は、惑星ジャクー生まれの少女、レイ。
彼女は、かわいいドロイド、BB-8と行動を共にするうち、元ストームトルーパーでレジスタンスに寝返ったフィンと出会います。
そして、打ち捨てられていた宇宙船に乗り、帝国軍から逃げるうちに、あの二人と再会します。
あの二人とは…そう、ハン・ソロとチューバッカです!
彼らの登場シーンには、思わず「ヨッ、待ってました!」と拍手したくなった人も多いのではないでしょうか。
そして彼らは、行動を共にすることになります。
そして、レイとフィンは、“フォース”と出会うのです。。。
今作では、魅力的なキャラクターが新たに多く登場しています。
デイジー・リドリー演じるレイ、ジョン・ボイエガ演じるフィン、オスカー・アイザック演じるポー・ダメロン。
ドロイドのBB-8にルピタ・ニョンゴがモーション・キャプチャーで演じるマズ・カナタ。
“ファースト・オーダー”側でも、アダム・ドライバー演じるカイロ・レン、グウェンドリン・クリスティ演じるキャプテン・ファズマなど、新たなキャラクターが登場。
彼ら新キャラクターの特徴というのは、全面的に人間くさかったり、子どもっぽかったりすること。
これは特にファースト・オーダー側に顕著で、カイロ・レンなんか、ダース・ベイダーの大ファンでダース・ベイダー・ワナビーの少年のようにしか見えません。
さらに今作では、今まで人間性をまったく感じさせず、没個性だったトルーパーたちが、個性を持ち、自らの意志や感情を表明するようになっています。
これは、トップとして君臨するリーダーの絶対性が弱くなったファースト・オーダーの弱点を示しているのか、“父性”や“父権”が弱くなり、個人の権利が強くなってきた現代性を表しているのか…。
J・J・エイブラムス監督の狙いがきになるところです。
アナキン、ルークと続いてきたスカイウォーカーの系譜。
アミダラ、レイアと続き、ハン・ソロと出会ったハンの系譜。
それぞれを引き継ぐ(と思われる)新たな主人公たちは、これからどんな活躍を見せるのでしょうか。
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』、エピソード8、エピソード9への期待感をさらに膨らませてくれる、素晴らしいエンターテインメントでした。
作品情報
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(136分/アメリカ/2015年)
原題:Star Wars: The Force Awakens
公開:2015年12月18日
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
劇場:全国にて
オリジナル原案:ジョージ・ルーカス
監督・共同脚本・共同製作:J・J・エイブラムス
共同脚本・共同製作:ローレンス・カスダン
製作:キャスリーン・ケネディ/ブライアン・バーク
脚本:マイケル・アーント
撮影監督:ダニエル・ミンデル
美術:リック・カーター/ダーレン・ギルフォード
音楽:ジョン・ウィリアムズ
出演:デイジー・リドリー/ジョン・ボイエガ/オスカー・アイザック/ドーナル・グリーソン/アンディ・サーキス/ルピタ・ニョンゴ/マックス・フォン・シドー/マーク・ハミル/ハリソン・フォード/キャリー・フィッシャー/アンソニー・ダニエルズ/ケニー・ベイカー/ピーター・メイヒュー/アダム・ドライバー/グウェンドリン・クリスティ/ワーウィック・デイヴィス/サイモン・ペッグ/ダニエル・クレイグ/グレッグ・グランバーグ/ジェシカ・ヘンウィック
Official Website:http://starwars.disney.co.jp/movie/force.html
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