【映画レビュー】ミロクローゼ
『オー!マイキー』などの人気コンテンツを排出した「バミリオン・プレジャー・ナイト」を手がけたクリエーター石橋義正が、監督・脚本・美術・編集・音楽の5役を務めた異色ムービー『ミロクローゼ』。
山田孝之がオブレネリ ブレネリギャー、熊谷ベッソン、片目の浪人・多聞という三人の“恋する男”を演じています。
極彩色のカラフルな世界で、ホンネでぶつかりあう男と女…、いやー、恋って本当にいいものですね。
<STORY>
オブレネリ ブレネリギャーは“偉大なミロクローゼ”に恋をした。新しい家で幸せな生活を送っていた二人だが、ミロクローゼは他の男に走ってしまう…。青春相談員の熊谷ベッソンは、今日も秘書のオネーチャンを引き連れ、激しいダンスを踊りながら悩める青春たちの悩みを解決。そんなベッソンの乗った車は、片目の浪人・多聞を撥ねても気付かずに走り去ってしまう。多聞はならず者たちに連れ去られた恋人・ユリを探しているところだった…。
<解説>
絵本のようなカラフルな世界に生きるオブレネリ ブレネリギャー、きれいなオネーチャンたちと70年代風のファッションに身を包んで踊り狂う熊谷ベッソン、刀を持って遊郭に斬り込んで行く片目の浪人・多聞。
まったく違う世界に生きる三人の男が、映画の中で交錯していきます。
全体にカラフルで、まさに石橋義正流絵巻物といった雰囲気。
三役を演じる山田孝之も、子どものようなオブレネリ ブレネリギャー、あやしい中年風の熊谷ベッソン、恋に生きる一途なサムライの多聞をまったく違う表情で演じています。
見応えのあるシーンも多いのですが、その中でも一番注目すべきは、多聞が遊郭・天柘楼に斬り込んで行き、様々な部屋に乱入していく長回しシーンでしょうか。
まさに遊郭を舞台にした絵巻物のように、カラフルな遊女や客たちが痴態を見せています。
あの鈴木清順監督が、入れ歯を外して刺青師を演じているのにも注目。
ご自身で「入れ歯外そうか?」と石橋義正監督に提案したというから、なんとも頭が下がります。
石橋義正監督作だけあって、一風変わった作品でもありますが…、映像的にはなかなか見どころたっぷりな作品だと思います。
『ミロクローゼ』(90分/日本/2010年)
英題:Milocrorze: A Love Story
公開:2012年11月24日
配給:ディーライツ
劇場:シネクイントほか全国にて順次公開
監督・脚本・美術・編集・音楽:石橋義正
出演:山田孝之/マイコ/石橋杏奈/原田美枝子/鈴木清順/佐藤めぐみ/岩佐真悠子/武藤敬司/奥田瑛二/椿かおり/西田早希/熊澤枝里子/浦浜アリサ/佐藤知子/斎藤洋介/下地幸多/鈴木省吾/工藤俊作/トモエ/尾崎ナナ/真/吹田早哉佳/三浦絵美/護あさな/松田賢二/小山田将/山岡竜生/阿見201
公式HP:http://www.milocrorze.jp/
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