【映画レビュー】キック・アス / Kick-Ass

キック・アス DVD

いやー、童貞ってアホだな、アメリカ人ってアホだなと、いい意味で思わせてくれる映画『キック・アス』
こういうノリ、大好き!
ニコラス・ケイジ、ようやくアメコミヒーローになる夢がかなったね…。『ゴーストライダー』よりずっとハマってるよ…。

アメリカ人のヒーローに対する愛って、本当に素晴らしいと思います。

ヒーロー愛、アメコミ愛、映画愛、オタク愛が感じられる、DTマインドあふれる素敵な映画でした。
でもまあ、万人にオススメできる作品じゃないですけどね…。

あ、この作品を観に行く前には「スパイダーマン」シリーズ「バットマン」シリーズなど、何かアメコミヒーローの映画をちょっと観て行くことをオススメします。
名セリフとか、小ネタが散りばめられているので、より深く楽しめるようになりますよ!

STORY

Music from the Motion Picture

アメコミオタクのデイヴは、NYに暮らす高校生。女子には相手にされず、もちろん童貞だ。ヒーロー熱が高じ、ネットで買った緑のタイツを着てヒーローに変身し、街に出たデイヴ。彼が悪者と戦っている姿がYouTubeにアップされ、「キック・アスだ」と名乗ったものだから、キック・アスは大人気に! しかし、自分に自信を持ち始めた彼にはケイティという彼女ができ、ヒーロー活動をさぼりがちになってしまう。ケイティを悩ましている麻薬の売人のところに話をつけに行った時、ヒット・ガールと、ビッグ・ダディという別のヒーローに出会い…。

解説

『KICK ASS/キックアス(ONE SHEET)《PPC-075》』シネマポスター☆CINEMA POSTER通販☆

この作品には、4人の自称ヒーローが登場します。

・女の子にモテるためにヒーローになりたい高校生ヒーロー“キック・アス”
・自分を陥れた悪の組織に一矢報いるためにバットマン風のヒーローになった元警察官“ビッグ・ダディ”
・ダディにヒーローとしての英才教育を受けた歩く少女型兵器“ヒット・ガール”
・パパに認めてもらうために金に飽かしてヒーローとなった“レッド・ミスト”

タイトルロールでもあるキック・アスは、もちろん主役なのですが、作品の中では今ひとつパッとしない。
「ヒーローってカッケー!」「女の子にモテたい!!」
彼がヒーローになった動機はけっこう不純なものなので、彼女ができちゃうとモチベーションが保てなくなっちゃったんですね。

でも、そこで彼はビッグ・ダディ&ヒット・ガールの悪の組織との戦いに巻き込まれてしまいます。
ビッグ・ダディはかなり強い私怨を持ってるし、ヒット・ガールは物ごころついて以来、パパから殺しの英才教育を受けて育っているので、悪の組織を壊滅させようとする強い動機があるのです。

その二人の意志と遺志に巻き込まれ、キック・アスもヒーローとしての自覚に目覚めて行きます。
「大いなる力には、大いなる責任が…」ってヤツですね。キック・アスには大いなる力なんてないんだけど。

そして、金持ちボンボンのレッド・ミストも参戦し、一大虐殺ショーが始まるのです。

映画『KICK-ASS/キックアス(HIT GIRL)《PPC-061》』ポスター☆アメコミシネマPOSTER通販☆

この作品を観た後、いちばん強い印象を残すのは、やはり武器の扱いや殺しの技術に長け、ギャングたちを何人も血祭りに上げる11歳の少女、ヒット・ガールでしょう。

いやね、彼女のアクションが、本当にすごい。
その上、顔色一つ変えずにあっさり人を殺しまくる。超クールビューティ。
かなり、萌えます。

まあ、道徳的にはよろしくないことは確かなので、東京都の青少年健全育成条例推進派の人とか、PTAのママとか、そう言った人は怒り出すかもしれませんが…。

このヒット・ガールを演じたクロエ・グレース・モレッツ ちゃん、この作品で大ブレイクし、いろいろ待機作が控えております。
可愛い上に演技もできて、アクションもバッチリ、Fワードも厭わず口にできるローティーン俳優なんて、そりゃあ引く手あまたなのもうなずけます。
うまく成長していってほしい、将来期待の女優さんですね。

最後に、個人的な好みをひとつあげるとすると、ビッグ・ダディ役のニコラス・ケイジはやっぱり良かったなぁ。
私財をつぎ込んで自ら(バットマンそっくりの)ヒーローとなる役なんて、アメコミヒーローオタクのボンボン、ニコラス・ケイジにしかできない役ですよ、やはり。
彼のアメコミヒーローへの愛が、やっと神様に通じたんだなぁと、感動すら覚えます。
ヒーローに変身する前のメイクシーンとか、本当に表情が素晴らしい! ここはかなりの名シーンだと思います。

別コラム

オトコに見せたいこの映画『キック・アス』

作品情報

『キック・アス』(117分/アメリカ=イギリス/2010年)
原題:Kick-Ass
公開:2010年12月18日
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
劇場:シネセゾン渋谷ほか全国にて順次公開
原作:マーク・ミラー/ジョン・S・ロミタ・Jr.
製作:ブラッド・ピット
製作・脚本・監督:マシュー・ヴォーン
脚本:ジェーン・ゴールドマン
出演:アーロン・ジョンソンニコラス・ケイジクロエ・グレース・モレッツマーク・ストロングクリストファー・ミンツ=プラッセ/マイケル・リスポリ/ヤンシー・バトラージェイソン・フレミングエリザベス・マクガヴァン/ギャラント・M・ブラウン/リンジー・フォンセカ
公式HP:http://www.kick-ass.jp/

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