【映画レビュー】逆転裁判
来たオファーは基本的に断らないという姿勢で有名な、日本映画界の鬼才・三池崇史監督。
この鬼才が人気ゲームの映画化に挑んだのが、本作『逆転裁判』です。
いきなりアンジェリーナ・ジョリーも真っ青の『ウォンテッド』的シーンで始まったり、急にホラーテイストが入ったり、受け仕事の中にもやりたいことは思いっきりねじ込む姿勢はさすがです。
<STORY>
新人弁護士の成歩堂龍一は、「長年追っていた事件の証拠を発見した」と上司の綾里千尋に事務所に呼び出された。事務所を訪れた龍一は、そこで千尋の他殺体を発見する。容疑者は、千尋の妹で霊媒師の卵の綾里真宵。真宵を起訴するのは、天才検事と名高い御剣怜侍。真宵の弁護を引き受けた龍一は、証人の矛盾を突き、見事に真宵の無罪を勝ち取った。その裁判の後、御剣が殺人容疑で逮捕されてしまう。龍一は御剣の弁護を名乗り出るが…。
<解説>
凶悪犯罪が増え、迅速に裁判を終了させるため、弁護士と検事の直接対決で判決を下す“序審裁判”というものが導入された世界を舞台にしている本作。
成歩堂龍一(なるほどうりゅういち)、御剣怜侍(みつるぎれいじ)、綾里真宵(あやさとまよい)というDQNネーム的な名前の登場人物たちが裁判を繰り広げるこの物語で、三池崇史監督は思いっきり“ゲームの再現”をしています。
登場人物の髪型や突飛な衣装、派手な映像ギミックなどは、“現実にありえそうにない”ものばかり。
まあ、元の世界が現実離れしたものだけに、変にリアルを追求してしまうと、その方がおかしいということなのでしょう。
そんな難しい題材でも、自分の入れ込みたい要素を見つけてきちんと入れ込んでしまう三池監督、さすがの“職業監督”だと思います。(誉めてるつもり)
そして、あんな妙な衣装を着せられ、あんな変なカツラを着けさせられても真剣に演技をしてみせる役者陣も、さすがのプロ根性だと思います。
『逆転裁判』(135分/日本/2012年)
公開:2012年2月11日
配給:東宝
劇場:全国にて
監督:三池崇史
出演:成宮寛貴/斎藤工/桐谷美玲/中尾明慶/大東駿介/柄本明/檀れい/谷村美月/平岳大/篠井英介/鮎川誠/余貴美子/石橋凌/小日向文世
公式HP:http://www.gyakutensaiban-movie.com/
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