真夏の方程式
タイトルを見ただけではなかなか「ガリレオ」シリーズだとはわからない映画『真夏の方程式』。
この作品では福山雅治演じるガリレオこと湯川学先生が、真夏の海辺の街でワイシャツ姿で大奮闘。
湯川先生と真夏、湯川先生と海、湯川先生と小学生男子…。
今回の湯川先生は、これまでのイメージとはちょっと違う、クールなだけではない一面を見せてくれます。
<STORY>
美しい海が残る玻璃ヶ浦。そこでは海底資源開発を計画する企業に対する、環境保護グループの反対運動が繰り広げられていた。その玻璃ヶ浦に開発計画のアドバイザーとして物理学者の湯川学がやって来る。湯川が宿泊する旅館・緑岩荘は保護グループのリーダー・成実の実家で、緑岩荘には成実の従兄弟の小学生・恭平が泊っていた。翌朝、堤防下の岩場で緑岩荘の宿泊者の元刑事・塚原が遺体で発見される。湯川と恭平はその死に疑問を抱き…。
<Cheeseの解説>
今回の舞台は、海辺の町・玻璃ヶ浦。
そこに向かう電車の中で、湯川先生と小学生の恭平が出会うところから始まります。
恭平と湯川先生は、湯川先生の宿泊先・緑岩荘で再会。
子ども嫌いのはずの湯川先生ですが、なぜかこの恭平のことは平気な湯川先生、理科嫌いの彼と一緒に、ある実験をしたりするのです。
この映画では、この恭平君と湯川先生の出会いが、大きな意味を持つようになります。
今回湯川先生は、旅館・緑岩荘で偶然に事件に遭遇します。
新たにコンビを組んだ吉高由里子演じる岸谷刑事が、その事件の真相を捜査。
そして、ある事実を突き止めるのでした。
この物語の鍵を握るのは、杏演じる環境保護活動をしている旅館の娘・成実と、風吹ジュン演じるその母親。
彼女たちの過去が、今回の事件を呼んだのです。
その真実を突きとめ、事件の推移を見守る湯川先生は、なんだかとてもオトナになったように思いますね。
子どもと仲良くできるようになったり、岸谷刑事になんだかんだで優しかったり、湯川先生も少しずつ変化していっているようです。
これぞ、キャラクターの成長というものなのでしょう。
実は、柴咲コウに代わって「ガリレオ」シリーズに参加することとなった吉高由里子にとって、この映画が初めての「ガリレオ」シリーズ撮影だったとか。
ドラマより映画の方が先に撮影開始されたためにそうなったそうなのですが、本作でもしっかりマイペースで口の聞き方を知らない岸谷刑事を好演し、福山雅治とのコンビネーションを発揮しています。
新キャラクターを迎え、主人公の成長も感じさせるこの映画『真夏の方程式』。
ドラマ版とはまた違う、人間を描いたなかなかのドラマだと思います。
『真夏の方程式』(129分/日本/2013年)
公開:2013年6月29日
配給:東宝
劇場:全国にて
原作:東野圭吾
監督:西谷弘
出演:福山雅治/吉高由里子/北村一輝/杏/山崎光/風吹ジュン/前田吟/白竜/塩見三省/西田尚美/田中哲司
公式HP:http://www.galileo-movie.jp/
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