バトルシップ / Battleship
ユニバーサル映画100周年記念作品として製作された超大作映画『バトルシップ』。
大量の鉄、大量の爆薬、ドデカい戦艦、ホットで単純なオトコたち…、と、観ているだけでテンションをアゲてくれるこの作品。
いや、確かにね、ツッコミどころは満載なんです。
主人公のダメダメな感じとか、作戦のテキトーな感じとか、政治家たちの使えなさっぷりとか、退役軍人たちのロックっぷりとか、ね。
まだまだ他にもいろいろあります。
でもまあ、さすがハスブロ社、さすがユニバーサル100周年。
大量の資源を投入した物量作戦で、ド迫力の映像を創り出し、私たちの目を楽しませてくれるのです。
いやー、単純に楽しかった。
ついつい「アメリカすげー!! 軍人かっけー!!」と思わせてしまうあたり、ハリウッドはまだまだ宣伝活動には有効なようです。
<STORY>
海軍の戦略行動士官アレックス・ホッパーは、ハワイのオアフ島沖で全14ヶ国の海の精鋭たちが参加する環太平洋合同演習(RINPAC)に参加した。そこでオアフ沖に謎の巨大物体が現れる。偵察に行ったアレックスがその物体に触れた時、突如その物体がエネルギー波を発し始め、バリアを構築してしまう。その中にいるのは、アレックスの乗った駆逐艦ジョン・ポール・ジョーンズとサンプソン、そして日本の海上自衛艦のみょうこうだけだった。
<Cheeseの解説>
宇宙船が張り巡らしたバリアの輪の中で、テイラー・キッチュ率いるアメリカ海軍や浅野忠信が宇宙人と戦うこの映画。
バリアの中には戦艦三隻のみ。
どことも連絡できず、本当の状況も、ホワイトハウスの意向も、宇宙人の正体や狙いもわからないままに、宇宙人と戦うこととなります。
テイラー・キッチュ演じるアレックスは、もともと子どものような直情径行のダメ男。
しかし、状況的に地位が一番上だったことから、いやいやながら最高司令官の立場につくこととなります。
浅野忠信演じる日本人自衛官・ナガタと彼は、もともと嫌い合う仲。
でも共に宇宙人に立ち向かううちに、友情と信頼が芽生え、認め合っていくのでした。
そして、宇宙人との戦いで一回り大きくなったアレックスは、愛する女性の父(リーアム・ニーソン!)と立ち向かう勇気をも得るのでした。
子どものような男が戦いを通じて成長し、男同士の友情を育んでいくというこの映画、派手な演出に目くらましをされてしまいますが、ある意味、王道のストーリーなのです。
あれ?あの人たちどこ行ったの?的な謎は残ったりもしてますが、私はこの映画をかなり楽しめました。
ダメダメなアレックスのわがままっぷりとか、退役軍人マンセーっぷりとか、気にはなるけれどもけっこう好きです。
でも、観ていて一番テンションが上がったのは、ミズーリ号でのロックなジイさまたちの登場シーンでしょうか。
いやー、いくつになってもヤンキー心を忘れないジイさま、カッコ良過ぎです!
あ、後もう一つは、浅野くんが日本語でアレックスに対して悪態ついてたのも、かなりツボ。
あのあたりは「なんか日本語でシーンにあったこと言っといて」というような指示のもと、浅野くんが考えたアドリブなのだそうです。
だから、現代の30代の男性が言いそうな、リアルな悪態になってるんですね。さすがです。
別コラム:オトコに見せたいこの映画『バトルシップ』
『バトルシップ』(130分/アメリカ/2012年)
原題:Battleship
公開:2012年4月13日
配給:東宝東和
劇場:TOHOシネマズ日劇ほか全国にて
監督:ピーター・バーグ
出演:テイラー・キッチュ/ブルックリン・デッカー/アレクサンダー・スカルスガルド/リアーナ/浅野忠信/リーアム・ニーソン/ジョン・ベル/ジョシュ・ペンス/ピーター・マクニコル/グレゴリー・D・ガドソン/ジェシー・プレモンス/ハミッシュ・リンクレイター/ボー・ブラッソー/レイラ・アフロディーテ
公式HP:http://battleship-movie.jp/
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