【映画レビュー】君が踊る、夏
溝端淳平が坂本龍馬の故郷・高知で、難病に侵された7歳の少女のためによさこい踊りを踊る映画『君が踊る、夏』。
さらに、主題歌は東方神起。
もう、いろんな要素をこれでもかと取り入れた青春映画です。
東方神起に関しては、ちょっとタイミングが悪い気はしますが…。
でも、土佐の自然はやっぱり美しいし、よさこい踊りは勇壮でかっこいいし、難病に立ち向かう少女の笑顔はなんとも感動的。
はりまや橋や桂浜、高知城と言った土佐の名所もたくさん出て来るし、土佐に行ってみたくなりました。
STORY
カメラマンを目指す新平は、東京でカメラアシスタントして奮闘していた。しかし、なかなかうまくいかない。そんなある日、5年ぶりに故郷の高知に戻った新平を、かつての恋人の香織が訪ねて来た。「5年前のチームを再結成し、よさこい祭りに出たい」と言うのだ。実は香織には悪性腫瘍に侵された7歳の妹・さくらがいて、さくらの希望を叶えようとしていたのだ。さくらの病気を知らなかった新平は驚き、共によさこいの練習を始めるが…。
解説
青い空、白い雲、鮮やかな緑が本当に美しいこの作品。
溝端淳平、木南晴夏、五十嵐隼士ら、若手俳優たちが、その美しい自然に負けないくらいの瑞々しい演技を見せてくれます。
親友との友情、かつての恋人への恋心、難病に苦しむ家族を思う心。
将来への不安、捨てきれない夢、少女の夢を叶えてあげたいという想い。
この作品には、そんないろいろな要素が盛りだくさんに入っています。
しかも、7歳の少女に「最後の夏になってもいい、わたし、踊りたい」なんて言わせちゃったりして。
これが泣かずにおれましょうか。
また、さくら役の大森絢音ちゃんがけなげないい演技をするのです。
最近めっきり涙線の弱くなってしまったF2女子としては、もうこのセリフの文字を読んだだけでも泣きそうです。
実は、この少女は実在の人物がモデルになっています。
MRTK(腎悪性横紋筋肉腫瘍様腫瘍)という病に侵された彼女は、2007年のよさこい祭りに参加。
MRTKの患者には、発症から5年を超えて生きた報告例はなかったのですが、彼女は現在、発症から8年目の夏を迎えていますが、元気に踊り続けているそうです。
この映画『君が踊る、夏』。
物語のクライマックスとなるのは、やはりよさこい祭りのシーンです。
2200人のエキストラを動員して、メインストリートを交通封鎖して、2日間で撮り上げたそうです。
私は、プレスを読むまで、このシーンは本当のよさこい祭りの中で撮影したのかと思っていました。
さすがの迫力です。
それにしても、みんなで揃いの衣装を着て、息を合わせて踊るよさこい踊り、豪快で勇壮で、本当にカッコいいです。
この映画を観て、よさこい踊りを踊ってみたくなる人は多いのではないでしょうか…。
余談ですが、この作品には主人公の先輩カメアシ役でDAIGOが出演しています。
なんともゆる~い役なのですが、あの独特の空気感で、映画に不思議な面白みを加えています。
ピンク(紫だったかな?)のブリーフ姿も観られるし、DAIGOファンにもオススメの一作です。
作品情報
『君が踊る、夏』(123分/日本/2010年)
公開:2010年9月11日
配給:東映
劇場:丸の内TOEI1ほか全国にて
監督:香月秀之
主題歌:東方神起「With All My Heart ~君が踊る、夏~」
出演:溝端淳平/木南晴夏/五十嵐隼士/DAIGO/大森絢音/宮崎美子/高島礼子/藤原竜也
公式HP:http://www.kimi-natsu.com/
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