ティンカー・ベルと月の石 / Tinker Bell and the Lost Treasure
ふくれっつらが可愛い、しもぶくれ妖精ティンカー・ベルの主演映画第二弾『ティンカー・ベルと月の石』。
前作よりもちょっと大人になったティンクが、失われた宝を求めて旅に出ます。
ティンクのピーター・パン風の衣装や、他の妖精たちの秋の衣装も可愛い!
でも、私がティンクの上司フェアリー・メアリーだったら、まず彼女にこの言葉を教えるでしょう。
ほう・れん・そう
報(告)・連(絡)・相(談)
何かあったらまずは報告です!
うまくいったからよかったようなものの、うまくいかない場合もあるのですから、何かあったらまずはフェアリー・メアリーに相談した方がいいでしょう。
そういう意味では、ティンクもまだまだ。
社会人としての常識という意味では、フレッシュマンたちには、この映画をオススメしない方がいいのかも。。。
<STORY>
もの作り妖精のティンカー・ベルは、ある日、クラリオン女王に呼び出されました。なんと、秋の祭典に必要な聖なる杖を作る役目を仰せつかったのです。張り切るティンクのために、親友のテレンスもいろいろなお手伝いをしてくれます。でも、テレンスのせいで、杖に必要な月の石が壊れてしまったのです。怒ってテレンスと絶交したティンクは、ひとりで月の石を復活させるため、願いを叶えてくれる魔法の鏡を探しに旅に出ました…。
<Cheeseの解説>
前作『ティンカー・ベル』では、地味な“もの作り妖精”であることを嫌がり、華やかな友人の妖精たちに憧れて、ないものねだりをしていたティンカー・ベル。
やがて自分の才能に気付き、もの作り妖精であることに誇りを持ち始めました。
本作では、ティンカー・ベルはもの作り妖精としてのプライドを持って生活しています。
でも、まだまだ欠点もたくさんあります。
それは、なんといっても“癇癪持ち”なところ。
友人テレンスの失敗を許せず、真っ赤になってどなり散らします。
その癇癪によって、大親友のテレンスまで、ティンクから離れてしまうのです。
そして、ティンクは誰にも言わずに、ネバーランドの果てに旅に出ることになります。
助けてくれるのは、途中で出会ったホタルのブレイズだけ。
(とはいえ、彼は懐中電灯代わりくらいしか役に立たないのですが…)
たったひとりで、いろいろな障害に立ち向かい、目指す宝を手にしたティンク。
そして、癇癪を起こす愚かさを知り、自分の感情を抑えることを学ぶのでした。
この映画『ティンカー・ベルと月の石』ですが、原題は“Tinker Bell and the Lost Treasure”といいます。
「ティンカー・ベルと失われた宝」という意味ですね。
この“失われた宝”という言葉ですが、ダブルミーニングになっているように思います。
すなわち、ティンクが探しに旅に出る「インカンタの魔法の鏡」と、一時の癇癪のせいで失ってしまった「テレンスとの友情」、のふたつ。
そういう意味では、原題をそのまま訳した邦題でも良かったのでは…。
しかし、この「ティンカー・ベル四部作」、一作目からティンカー・ベルがどんどん精神的に成長していってますね。
二作目でこんなに分別を身につけちゃったら、三作目・四作目を経た後では、どんなしっかりした妖精になってしまうのでしょう。
『ピーター・パン』に出てくるティンクは、かなりのワガママで傍若無人だったイメージがあるのですが。。。
ワガママじゃないティンクなんて、魅力半減なような気もします。
『ティンカー・ベルと月の石』(81分/アメリカ/2009年)
原題:Tinker Bell and the Lost Treasure
公開:2009年12月23日
配給:ウォルト ディズニー スタジオ モーション ピクチャーズ ジャパン
劇場:全国にて
監督:クレイ・ホール
声の出演:メイ・ホイットマン/クリスティン・チェノウェス/パメラ・アドロン/ルーシー・リュー/ジェシー・マッカートニー/アンジェリカ・ヒューストン
日本語吹き替え版:深町彩里/細谷佳正/高島雅羅/山像かおり
公式HP:http://www.disney.co.jp/movies/tbell/
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