【映画レビュー】砂上の法廷 / The Whole Truth
先日『ジョン・ウィック』を観て、「キアヌってばまったく老けないわね…」などと思っていたのですが、うーん、やはりそんなことはないのね。
本作ではキアヌもそれなりに老けており、肌の質感が多少の疲れをアピールしていました。まあ、役作りなのかもしれませんが…。
とはいえ、50歳という実年齢から考えると、まだまだ若い。
今回は、大物弁護士の後輩弁護士的な役柄で、まだまだ若造感というか、中堅感を感じさせてくれました。
50歳といえば、もうかなりの大御所感があってもいい年なのにね。
この現実離れした雰囲気、さすがです。妖精なのかもしれません。
それに比べて、レニー・ゼルウィガーの豹変ぶりったら…。エンドロールを見るまで、彼女がレニー・ゼルウィガーだったとは、まったく気付きませんでしたよ。。。
STORY
弁護士のラムゼイは、大物弁護士ブーン・ラシター殺害の容疑者として逮捕された、被害者の息子・マイクの弁護人となる。ラムゼイはもともとラシター家と家族ぐるみの付き合いをしており、17歳のマイクやその母・ロレッタとも懇意の仲だった。逮捕以来何もしゃべらないマイクに苦戦しつつ、ラムゼイはアシスタントのジャネルと共に、法廷に立つ。何度目かの公判の際、マイクが急に証言をすると言い出し、ラムゼイも知らない事実を語り始める…。
解説
本作は、ある殺人事件の裁判の様子を描いた法廷劇です。
登場人物はだいたい以下の通り。
被害者:ブーン・ラシター(大物弁護士)
被疑者:マイク・ラシター(被害者の息子)
弁護士:ラムゼイ(被害者の同僚で家族ぐるみのつきあい)
弁護士アシスタント:ジャネル(嘘を見抜く能力あり。依存癖あり)
被疑者の母(被害者の妻):ロレッタ・ラシター
被害者は父親、被疑者は17歳の息子。母親が部屋の中で倒れている被害者を発見し、警察に通報。
そして、ラシター家と家族ぐるみの付き合いがあった弁護士ラムゼイが現場に呼ばれ、被疑者の弁護を担当することに…。
そんな、家庭内事件の裁判を追う、この法廷ミステリー。
被疑者が沈黙を保ち続けるという圧倒的に不利な状況の中、弁護士はどういう作戦を立てるのか?
被疑者のマイクは何を考えているのか?
被告との意思の疎通ができない中、被告の母が夫から暴力を振るわれていたことなど、隠されていた真実が次々に明かされていきます。
この物語を理解する鍵となるのは、要所要所で挟まれる回想シーン。
この回想シーンで描かれているのはすべて“真実”。人々が口にする言葉と、真実には、しばし乖離があります。
そこにこそ、真実の鍵があるのです。
「誰もが嘘をつく」という法廷で、誰がどんな嘘をついているのか?
人々の回想に、ぜひ注意してみてください。
この映画の監督を務めたのは、『フローズン・リバー』のコートニー・ハント。
彼女は弁護士免許を持っているそうで、法廷シーンにはさすがのリアリティがあります。
作品情報
『砂上の法廷』(94分/アメリカ/2016年)
原題:The Whole Truth
公開:2016年3月25日
配給:ギャガ
劇場:TOHOシネマズ シャンテほか全国にて順次公開
製作総指揮・原案:ニコラス・カザン
監督:コートニー・ハント
出演:キアヌ・リーブス/レニー・ゼルウィガー/ググ・バサ=ロー/ガブリエル・バッソ
Official Website:http://gaga.ne.jp/sajou/
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