【映画レビュー】ザ・マペッツ / The Muppets
恥ずかしながら、カエルのカーミットは「セサミストリート」のキャラクターだと思っていた私。
この映画のプレスを見て、初めて、カーミットは「セサミ・ストリート」に出演したことはあるものの、同じ人形使いのジム・ヘンソンの手による別のキャラクターであるということを知りました。
とは言え、そんな私でもこの映画『ザ・マペッツ』はとても楽しめました。
手と指で動かすマペットが、あんなに豊かに感情を表現できるなんて…。
カーミットの豊かな表情には、本当に驚かされました。
作り手たちが抱いている「マペット・ショー」への愛も伝わって来たし、カメオ出演者たちの遊び心たっぷりのシーンも楽しかった!
個人的には、あのオカッパ頭にツイードジャケットがトレードマークの敏腕編集者の秘書役で、アノ人が登場しているのが嬉しかったですね。
こんなに秘書役が似合う女優さん、やっぱり他にはいませんね。
まあ、あの映画とはちょっとイメージ違うけど…。
<STORY>
マペットのウォルターは、カエルのカーミットたちが活躍する「マペット・ショー」の大ファン。兄弟同然に育った人間のゲイリーと彼の恋人のメアリーと三人でLA旅行に行くことになり、早速マペット・スタジオを訪れる。そこで悪人たちがマペット・スタジオを乗っ取ろうとしているのを偶然に知ってしまったウォルターは、カーミットにその計画を伝えた。カーミットはスタジオを取り戻そうとして、マペット・ショーで資金を集めようとする…。
<解説>
俳優であるジェイソン・シーゲルが製作総指揮・脚本・主演まで務めたこの映画『ザ・マペッツ』。
ジェイソン・シーゲルのマペットへの愛がこの作品を作り上げたと言えるでしょう。
このジェイソン・シーゲルのマペット愛に応えたのは、エイミー・アダムスやクリス・クーパーと言った名優たち。
メインキャストである彼らの他にも、ジャック・ブラック、ザック・ガリフィアナキス、アラン・アーキンと言った面々が参加し、映画を盛り上げているのです。
彼らだけでなく、他にも多くの俳優が自分の役で参加したりしていて、思わずニヤリとしてしまいます。
これだけ豪華な俳優たちが出演しているこの映画ですが、メインはもちろん“マペット”。
カエルのカーミットはじめ、ブタのミス・ピギー、クマのフォジー、ロックンローラーのアニマルなど、多くのマペットが登場し、楽しいショーを見せてくれるのです。
カラフルで可愛いマペットたちが歌って踊るのを観ているだけで、楽しい気分になれました。
しかし、ジェイソン・シーゲルってば、こんな自分の趣味まるだしの映画を作ってしまったうえに、劇中で歌う「マン・オア・マペット」でアカデミー賞主題歌賞まで受賞してしまうとは…。
趣味と実益を兼ねた仕事で名誉まで手にしてしまうなんて、なんてちゃっかりさんなんでしょうか。
『ザ・マペッツ』(102分/アメリカ/2011年)
原題:The Muppets
公開:2012年5月19日
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
劇場:全国にて
監督:ジェームズ・ボビン
出演:ジェイソン・シーゲル/エイミー・アダムス/クリス・クーパー/ラシダ・ジョーンズ/ジャック・ブラック/ウィリー・ネルソン/アラン・アーキン/エミリー・ブラント/ファイスト/ザック・ガリフィアナキス/ウーピー・ゴールドバーグ/セレーナ・ゴメス/デイヴ・グロール/ニール・パトリック・ハリス/ジャド・ハーシュ/ケン・チョン/ジョン・クラシンスキー/ジム・パーソンズ/ミッキー・ルーニー/サラ・シルバーマン
公式HP:http://www.disney.co.jp/movies/muppets/
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