【映画レビュー】96時間/レクイエム / Taken 3
爆裂パパの異名を持つリーアム・ニーソンを、演技派俳優からアクション俳優へとジョブチェンジさせたリュック・ベッソン製作の「96時間」シリーズもいよいよ3作目。
その第三作目『96時間/レクイエム』、もうまったく96時間とかの時間制限は関係ない感じで、リーアムパパは暴れまくっております。
(そもそも原題は『Taken 3』で、一作目の邦題にひっぱられているだけなんですけどね。。。)
もう来るところまで来たと思えるこの三作目、いちおうシリーズ最終作を銘打っています。
まあ確かにリーアムの衰えもちょっと目立ったりしているので、それも無理からぬことかもしれません。
でも、素敵な新キャラも登場していたりするし、ひょっとして…と思わせてくれるあたり、さすがリュック・ベッソンプロデューサーはファンの心理をよくわかっているなあと思ってしまいます。
<STORY>
元CIAの秘密工作員ブライアン・ミルズは、別れた妻と娘の暮らすLAで一人暮らし。元妻・レノーアはフランス、トルコの事件でブライアンへの信頼を取り戻し、現在の夫とうまくいかなくなっていた。しかしある日、レノーアがブライアンの自宅で遺体で発見される。容疑をかけられたブライアンは警察から逃げ、特殊なスキルを使って独自に調査を開始する。娘のキムも狙われていると考えたブライアンはキムに連絡し、彼女を守ると告げる。
<解説>
第一作『96時間』では、パリで娘・マギーを誘拐したアルバニア系組織を壊滅させ、第二作『96時間/リベンジ』ではイスタンブールでそのアルバニア系組織のファミリーから復讐のために狙われ、誘拐されつつも返り討ちを果たした元CIAの秘密工作員ブライアン・ミルズ。
第三作目となる『96時間/レクイエム』では、何者かに陥れられ、元妻を殺した殺人犯として警察や何者かから狙われることになります。
今作でも、闇のキャリアで身に着けたブライアンの特殊な能力は健在。
警察の追跡を軽く交わし、先を読んで事件の黒幕を捜し出し、さらに娘のキムを守り抜きます。
新キャラとして出て来たフォレスト・ウィテカー演じるドッツラー警部との応酬もなかなかの見もの。
できる人はできる人を見分ける、というところでしょうか。
まあ、シリーズ最終作ということで、ブライアンパパもそろそろ息切れ気味な感じもしないでもないこの作品。
最後に、元妻からの愛と信頼を取り戻し、愛娘・マギーの絶大な信頼と大きな愛を得たブライアンパパとしては、もう充分満足なのではないでしょうか。
今後は、コンサルタントとしてLAPDに協力したりすればいいんじゃないのかな。。。
そんな新シリーズを、ちょっと期待してみたりしています。
『96時間/レクイエム』(109分/フランス/2015年)
原題:Taken 3
公開:2015年1月9日
配給:20世紀フォックス映画
公開:TOHOシネマズ 日劇ほか全国にて
製作・脚本:リュック・ベッソン
監督:オリヴィエ・メガトン
脚本:ロバート・マーク・ケイメン
音楽:ナサニエル・メカリー
出演:リーアム・ニーソン/マギー・グレイス/ファムケ・ヤンセン/フォレスト・ウィテカー/ダグレイ・スコット/サム・スプルエル/リーランド・オーサー/ジョン・グライス/ダイラン・ブルーノ/アンドリュー・ハワード
公式HP:http://www.foxmovies.jp/96hours/
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