【映画レビュー】プリースト / Priest
厨 二 病
思わず、そんな言葉を思い浮かべてしまった映画『プリースト』。
世紀末ムードたっぷりに、乾いたゴシック感と近未来っぽいデジタル感にこだわった映像と、クールなアクションがカッコよい、アクション・ムービーです。
<STORY>
ヴァンパイアと戦うために結成された戦士“プリースト”。彼らの活躍で、ヴァンパイアは弱体化し、プリーストは不遇の暮らしを強いられることになった。あるプリーストの兄家族がヴァンパイアに襲撃され、姪のルーシーが連れ去られる事件が発生。そのプリーストは彼女を救うため、ヴァンパイアを追おうとするが、教会はそれを許さない。教会は彼を阻止しようと別のプリーストたちを追手として差し向けるが、彼らは強力な力を得たヴァンパイアたちに殺されてしまう…。
<解説>
『レギオン』の監督・主演コンビであるスコット・スチュワート&ポール・ベタニーが再びタッグを組んだこの作品。
邢民友(ヒョン・ミンウ)という韓国人アーティストのグラフィック・ノベルを映画化したものです。
核戦争後の荒廃した未来、民衆を支配しようとする教会、異形の存在として人類を襲うヴァンパイア…。
なんとなく、見たことのあるような世界観の中、なんとなく見たことのあるような衣装を着たポール・ベタニーとマギー・Qが、乾いた大地をバイクで駆け抜けて行きます。
さらに、プリーストの武器は、十字架状の飛び道具。美しい細工のなされた二枚刃の銀のナイフなのですが、ボタンを押すと二つのナイフにわかれ、手裏剣みたいに投げて敵を倒すことができます。うーん、クール。
そんな、凝りに凝った美術で、なんだかクールな世界観を見せてくれるこの作品。
中学生男子が考えた壮大な物語をお金をかけて映画化したような作品なので、昔ちょっとだけ厨二病を患っていたような自覚がある人は、きっとこの物語を楽しめると思います。
私の大好きなカール・アーバンもカム・ジガンデーも出てるのに、ポール・ベタニーのオレ様っぷりがハンパないせいで、まったく目立ってなかったですね。。。
あ、ちなみに姪のルーシーを演じるリリー・コリンズちゃんは、フィル・コリンズさんのお嬢さんだそうですよ。
『プリースト』(87分/アメリカ/2011年)
原題:Priest
公開:2011年9月23日
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
劇場:新宿バルト9ほか全国にて
原作:邢民友
監督:スコット・スチュワート
出演:ポール・ベタニー/カール・アーバン/カム・ジガンデー/マギー・Q/リリー・コリンズ/スティーヴン・モイヤー/クリストファー・プラマー/ブラッド・ドゥーリフ
公式HP:http://www.priest-movie.jp/
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