【映画レビュー】オズ はじまりの戦い / Oz: the Great and Powerful
きっと誰もが幼い頃に読んだことがあるであろう童話「オズの魔法使い」。
L・フランク・ボームが作り出したこの世界“オズ”を、「スパイダーマン」シリーズのサム・ライミ監督が映画化したのが、この映画『オズ はじまりの戦い』です。
この映画、カラフルで、楽しく、キュート!
ジェームズ・フランコがそのうさんくさくもキュートな魅力を全開にして、口八丁で生きるマジシャンのオズを演じています。
翼の生えた空飛ぶ猿・フィリーや、陶器でできた女の子(チャイナ・ガール)など、CGで作り出されたキャラクターも可愛らしく、目にも楽しい一作です。
STORY
マジシャンのオズは、竜巻に巻き込まれてオズという不思議な国に飛ばされてしまう。魔女たちが支配するオズには「オズという名の偉大な魔法使いが現れ、国を救う」という伝説があった。空から彼が落ちてくるのを見た西の魔女・セオドラは彼に恋をし、姉である東の魔女・エヴァノラに紹介。エヴァノラから邪悪な魔女を倒しにいくよう依頼され出発したオズは、南の魔女・グリンダに出会う。実は彼女の父親はオズの王様だったのだが…。
解説
この映画には、「オズの魔法使い」の主人公、ドロシーや、彼女の仲間となるかかし、ブリキ男、ライオンたちは登場しません。
「オズの魔法使い」は、少女ドロシーが“オズ”の国に迷い込み、“偉大なる魔法使い・オズ”に会いに行く物語。
この映画『オズ はじまりの戦い』はその“偉大なる魔法使い・オズ”はどうやって誕生したのかという前日譚なのです。
巡業サーカスの一員として各地を回っていた手品師のオズは、カンザスで竜巻に巻き込まれ、オズの国へと飛ばされてきます。
そこで出会ったのが西の魔女・セオドラと東の魔女・エヴァノラ、そして南の魔女・グリンダ。
グリンダの父王が死んだ結果、王が不在となっていたオズの国で、オズは覇権争いに巻き込まれてしまうのです。
「偉大な男になりたい」と思いつつ、女性を口八丁で騙して生きてきた手品師のオズは、オズの国にある宝物に魅せられて、邪悪な魔女を倒しに出かけます。
そして、そこで外見も心も美しい魔女と出会い、歌好きで陽気なマンチキン族の人びとに歓迎され、“オズ”の本来の在り方を知り、オズを正しい姿に戻すため、立ち上がるのです…。
才能はあるものの、自覚もなくチャラチャラと生きてきた男・オズが、自覚を得て成長し、王の器になっていくのです。
そして、童話「オズの魔法使い」に繋がっていく、と…。
サム・ライミ監督にとっては初のファミリー・ムービーとなる本作、大人も子ども楽しめる、カラフルな仕上がりになっています。
でも、いかにもライミらしい、どこかで観たことのあるようなシーンも登場するので、ライミファンならきっとニヤリとしてしまうはず…。
あの登場シーン、緑の魔女というよりは、グリーン・○○○○そっくりだもんなぁ。。。
作品情報
『オズ はじまりの戦い』(130分/アメリカ/2013年)
原題:Oz: the Great and Powerful
公開:2013年3月8日
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
劇場:全国にて
原作:L・フランク・ボーム
監督:サム・ライミ
製作:ジョー・ロス
脚本:ミッチェル・カプナー/デヴィッド・リンゼイ=アベアー
出演:ジェームズ・フランコ/ミシェル・ウィリアムズ/レイチェル・ワイズ/ミラ・クニス/アビゲイル・スペンサー/ブルース・キャンベル/マーティン・クレッバ/トニー・コックス/ビル・コブズ/フランシスカ・ヴィウデス/ジョン・オーヴァーゴー/オーティス・ウィンストン/バート・マッカーシー/キャメロン・バーネット/ブライス・ハリス/チディ・アジュフォ/ボブ・ジェイ・ミルズ
声の出演:ザック・ブラフ/ジョーイ・キング
公式HP:http://www.disney.co.jp/movies/oz-hajimari/home.html
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