【映画レビュー】ラブコメ
いろいろと思うところもありますが、製作がKDDI、企画が博報堂の映画と聞けば、「なるほど」と納得できる映画『ラブコメ』。
2010年夏のLISMOを盛り上げるキャンペーン「LISMO Fes!」の一環で製作された映画だそうです。
その割に、携帯電話がそんなに有効に使われていない気がするけど…。
昼は花屋の店員、夜はキャバ嬢をしているドラマのストーリーテラー的存在・涼子を演じた北乃きいの、意外としっかりした肩幅と二の腕が、やけに印象に残る作品でした。
<STORY>
アニメの脚本家をしている村田美晴は、自分の初恋をモチーフにした脚本を書いていた。その初恋の女性・真紀恵と再会した美晴は、男勝りで強引な真紀恵のペースにどんどんと巻き込まれていく。そんな真紀恵と美晴の様子を、真紀恵の店で働く涼子と、美晴の仕事仲間・西島は、じれったく見守っていた。元カレと再会し、また付き合い始めたばかりの真紀恵だったが、いつもワガママを聞いてくれる美晴にだんだんと惹かれていく…。
<解説>
男勝りの豪快な女性と、気の弱い内気な青年の恋物語を描いた本作。
それぞれの役を、香里奈と田中圭が演じています。
ふたりとも、かなり役柄にはまっているのではないでしょうか。
そんな二人を見守るのは、昼間は花屋の店員、夜はキャバ嬢として働く涼子と、そんな涼子に惚れている、美晴のアニメに声優として出演しているバツイチ男性・西島。
北乃きいと渡部篤郎が、やり過ぎなくらいコミカルに演じています。
物語には、真紀恵×美晴の恋を中心にしつつ、涼子×西島の恋も描かれているのですが…。
実は、この映画にはプロローグがあり、そのドラマが「SWEET 9 FLOWORDS ~愛しい9の花言葉~」として、KDDIのau携帯電話の「リスモドラマ」にて配信されているそう。
その「SWEET 9 FLOWORDS ~愛しい9の花言葉~」は、涼子目線で描かれていて、涼子と西島の恋がメインになっているようです。
つまり、この『ラブコメ』ワールド全体を理解するためには、この携帯ドラマも観ないとダメなのですね。
映画ありき、ではなく、企画ありきの作品と言えるでしょう。
でもまあ、脇役陣も含め、出演者たちが演技を楽しんでいる雰囲気は、ドラマとしてはアリなのではないでしょうか。。。
『ラブコメ』(93分/日本/2010年)
公開:2010年9月25日
配給:ショウゲート
劇場:新宿バルト9ほか全国にて
原作:松久淳+田中渉
監督:平川雄一朗
出演:香里奈/北乃きい/田中圭/中越典子/塚本高史/志賀廣太郎/辺見えみり/佐藤二朗/加藤虎ノ介/江口のりこ/渡部篤郎
公式HP:http://lovecome-movie.com/
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