【海外ドラマ】V／ビジター／ V （1983～1984年）

2012/1/4 ドラマレビュー

1983年から1984年にかけてに制作された全5作からなるSF海外ドラマ「V」。

子どもの頃見たことがあるこのドラマがリメイクされ、リメイク版と一緒に放送されていたので、再見してみました。

「おお、この人覚えてる！」
「なるほど、こういう話だったんだな…」

と、子どもの頃のことながら、意外とストーリーを記憶していることにも驚いたり、子どもの頃には理解できなかったことが理解できたり。
現代の最新VFXを見慣れた目には、笑ってしまうような昔ながらの特殊技術などもありましたが、なかなか楽しませていただきました。

今見ても、なかなか面白かったですね。

＜STORY＞
ある日、巨大なUFOが地球の各都市に飛来してきた。UFOからは人間と同じ外見をした異星人・ビジター（V）たちが現れ、地球人はビジターを友好的に迎えることにする。ビジターの宇宙船の中で、カメラマンのマイク・ドノバンはビジターたちの本当の姿を見る。爬虫類のような皮膚をしたビジターたちは、人間の肌と同じようなマスクをかぶっていたのだった。ビジターの本当の目的は水資源の略奪、そして食料用に人間を捕獲することだった…。

＜解説＞
このドラマのタイトルの「V」は“ビジター（Visitor）”のVを表しています。
同時に、レジスタンスが目指す“ビクトリー（Victory）”、ビジターの犠牲者“Victim”のVでもあります。

女性指揮官・ダイアナの指揮のもとで地球にやって来たビジターたちは、友好的な存在として地球人たちに近付き、地球人を魅了していきます。
女性ジャーナリストのクリスチンや企業家のエレノア、ビジターたちに憧れる少年・ダニエルら、地球人の協力のもと、地球人が気付かずにいるうちに勢力を伸ばしていくビジターたち。

そんな中、ビジターたちに抵抗しようとするレジスタンスたちが現れます。
看護師のジュリーをリーダーに、カメラマンのマイクや科学者一家などが、力を合わせてレジスタンス活動を行っていきます。
ビジターの中にもレジスタンスに協力する者もあらわれ、レジスタンスたちも勢力を広げていくのですが…。

地球人よりもすぐれた技術を持ったビジターたちに簡単に洗脳されて骨抜きになってしまった地球人たちと、そんな地球人たちに笑顔で近付き、自分たちの目的を遂げようとするビジターたち。
そしてそんなビジターたちの裏の顔に騙されず、地球を守ろうとするレジスタンスたち。

ビジターVSレジスタンスの闘いの中にも、様々なドラマが展開されます。

自身の利益のためにビジターに近寄る地球人、ビジターと地球人の純愛、ビジターと地球人のセックスによる妊娠・出産、レジスタンス同士の恋愛、ビジター間の権力争い…。
ビジターと地球人の間の性交渉によって妊娠が起こり、ハーフの子どもを出産するのですが、この描写が現代人から見ると、なかなか衝撃的でした。パペットだし。

ビジターの襲来を描きながら、何かを暗喩しているような作品でもあり、リメイクされるのも納得の作品だと思います。

＜関連作レビュー＞
V シーズン1 ／ V （2009）：http://c-movie.jp/drama/v-visitor/

「V／ビジター」エピソードリスト
I 来訪者（ビジター）
II 抵抗（レジスタンス）
III 潜入（スニーク・イン）
IV 脱出（エスケープ）
V 決戦（ファイナルバトル）

「V／ビジター」<（全5話／アメリカ／1983～1984年）
原題：V
製作総指揮：ケネス・ジョンソン／ダニエル・H・ブラット／ロバート・シンガー
製作：チャック・ボウマン／ディーン・オブライエン
監督：ケネス・ジョンソン／リチャード・T・ヘフロン
脚本：ケネス・ジョンソン
出演：マーク・シンガー／フェイ・グラント／ジェーン・バドラー／リチャード・ハード／ロバート・イングランド／アンドリュー・プライン／フランク・アシュモア／ピーター・ネルソン／サラ・ダグラス／デヴィッド・パッカー／ネヴァ・パターソン／ジェニー・サリヴァン／マイケル・ライト／マイケル・デュレル／ブレア・テフキン／ジェイソン・バーナード／マイケル・アイアンサイド／ウィリアム・ラス／ラファエル・キャンポス／カミラ・アシュランド／ダイアン・クレイ／トーマス・ヒル／レオナルド・チミノ／エヴァン・C・キム／エリック・ジョンストン